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快速しれとこ号の簡単な解説
◆釧路~網走を結ぶ快速列車。2018年に快速しれとこ摩周号となり、厳密にはバトンタッチして引退したわけだが、当時から変わらず、新愛称となった後も常時ヘッドマークを着けて走っていた数少ない快速列車の一つであり、釧網本線での見どころの一つだった。
残念ながら、H100型が釧網本線に一斉投入された2024年3月改正からはヘッドマークが省略され、愛称だけが残った。
1961年に釧路~北見間に登場した急行しれとこ号がルーツとなっている。急行時代の最盛期には3往復走っていたが、1986年に廃止されて空白の2年半を経て1989年5月に快速として再登場している。下の写真はおそらく快速として再登場してすぐの頃、代役として登場したものと思われるが、急行時代の面影が強く感じられる。
車両は基本的に釧路運輸車両所所属のキハ54系・標準色のものが使用されていた。快速はなさき・快速ノサップも同区所属の車両を使用しており、かつてのような帯の色の違いがなくなって末期は走った。
※画像提供:AMANOGAWA_EXP様
快速しれとこ号から快速しれとこ摩周号へ~2018/3/17ダイヤ改正~
2017年8月、「阿寒国立公園」が「阿寒摩周国立公園」に名称変更されたことに伴い、PRを兼ねてなのか、列車名も摩周を含めたものに変更され「快速しれとこ摩周」号となった。これが観光客の増加につながるなら嬉しいことだ。
急行・快速しれとこ号のデータファイル
【登場前:1961年10月1日】準急として。運転区間:北見~釧路
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【登場時:1966年3月5日】急行格上げ
・ 使用車両:キハ22系・キハ56系
【1986年11月1日改正】急行しれとこ号廃止。
【1988年4月30日】快速しれとこ号として復活。
・ 運転区間:網走~釧路 使用車両:キハ54系
【2018年3月17日】愛称に「摩周」を追加して快速「しれとこ摩周」号として再出発。
急行しれとこ号の懐かしの姿
北海道各地を気動車急行が駆け巡っていた頃、これらの車両の活躍する姿はどこでも見られた。とはいえ、秘境知床半島に近い釧網本線を行く急行しれとこ号はオホーツク海を臨む絶景の路線を走り、冬季には流氷を眺めることもできるという点で特別だった。
(画像提供:タケチャン様)