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SLやまぐち号の簡単な解説
◆SLやまぐち号。 新山口駅(旧 小郡駅)~津和野駅を結ぶ観光用の快速列車として現在まで運転されている。2019年に復活運転40周年を向かえた。
記念日にはたびたびイベントが行われ、その他にも各種ジョイフルトレインとの組み合わせでイベント運転をしている。今や山口県の観光の目玉の一つとして欠かせない存在になっている。牽引するのはC57-1およびD51-200。
JR東日本、磐越西線を走る「SLばんえつ物語」と同じ形式の蒸気機関車だ。貴婦人という愛称どおり、非常にバランスの良い姿でファンや沿線の住民をも魅了する。9月から始まる「山口デスティネーションキャンペーン」に合わせ、これまで使用してきた12系客車に代わって新製客車を投入するため、これまでおなじみの姿は2017年8月27日が最後となる。
新製客車は35系。これまで時折復活運転してきたマイテ49形一等展望車をモデルにして復刻されたオロテ35形を筆頭に、最新鋭の昭和レトロ車両5両編成が2017年9月2日、ついにデビューした。SLの音や煙を体感できるように開放式展望デッキや開閉窓、SLを体験・学べるフリースペースを設置し、車椅子といったバリアフリー対応、ベビーカー置き場、温水洗浄機能付きトイレなどにより快適性を向上させている。
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◆SLやまぐち号のデータファイル
【登場時:1979年8月1日】
・ ●運転区間:小郡~津和野 運転本数:1往復 使用車両:C57・12系
【1980年】C58-1を牽引機として追加使用開始。
【1984年1月】C58-1が引退。C57-1のみに。
【1987年6月7日】展望型一等客車=マイテ49-2を連結開始。
【 同年6月28日】C56-160との重連開始。
【1988年7月24日】レトロ客車風に内・外装をリメイクした12系客車を使用して運転開始。
【1991年4月1日】益田まで区間延長運転。SLドラマチックやまぐち号として運転。
【1999年8月1日】20周年の記念式典が行われた。
【2000年12月31日】SLやまぐち21世紀号を運転。
【2003年3月21日】大正風客車に展望デッキを設置。
【2004年8月1日】復活25周年の記念運転。下り(C57牽引)と、上り(C56牽引)が篠目で列車交換する珍しい光景が見られた。
【2005年3月19日】リニューアルした「レトロ客車」を運転開始。
【2007年8月1日】C57 1の製造70周年企画イベント。C56-160と初のプッシュプル運転。
【2009年8月1日】オリジナル仕様(ブルートレイン風カラー)の12系客車5両編成で、SLやまぐち30周年号を運転。上り列車はプッシュプル運転。
【2013年7月29日】28日に発生した山口県北部・島根県西部の豪雨により山口線に甚大な被害が生じたため、SLやまぐち号を「当分の間」運転中止することを発表。
【 同年11月2日・3日】SLがんばろう山口・津和野号を新山口⇒地福で運転。その後も単発列車あり。
【2014年3月21日~】新山口~地福 間での運転をC56にて実施。ただし、SLの転車台が地福駅にはないため、下りはDD51を従えて、上りはDD51に牽引されての運転となる。
【 同年7月15日】C57が牽引機として復帰。
【 同年7月19日】C57 1に不具合が発生したことを受け、DD51牽引による運転となる。
【 同年8月15日】C56 160を充当し、DD51との重連運転開始。
【 同年8月23日復旧】山口線が全線復旧し、本来の運転区間「新山口~津和野」での運転再開。
【 同年9月6日】C57 1が修繕作業を終えて牽引機として復帰。
【2015年3月21日】2015シーズンの運転開始日。11月1日まで週末・祝祭日を中心に運転。
【2015年3月30日発表】旧型客車を復刻した客車を新製することが2年半後に行なわれると発表。
【2017年6月4日報道公開】旧型客車を復刻した客車、35形を公開した。
【2021年~2023年】SLに代わってDD51またはDE10重連のDL運転が実施されている。
◆SLやまぐち号の画像集
・Slやまぐち号の30周年を迎えた2009年8月1日、新山口駅では盛大に記念式典が催され、特製ヘッドマークを掲げたC57と、復活当初の編成ということでブルトレカラーの12系客車を使用して記念列車が走った。
・ちなみに、この頃まで黒いナンバープレートを装着していたが、後日見たときには赤いナンバーに変わっていた。重厚感、華やかさ、どちらにもそれぞれの魅力がある。
・レトロ客車とはいえ、本当の旧型客車を保存してあったわけではなく、12系客車を改造して窓周りをレトロ風にしたり、展望デッキを取り付けたりして、茶色に塗装したものである。なかなかよくできているので、車両番号を見て初めて「そうなの?」と思うほどだが、よく見ると車体のすそがタイトに絞られているのでなるほどやっぱり12系だ!という感じだ。
◆SLやまぐち号のお役立ちサイトご紹介
・ 【鉄道模型製作用参考写真集】・・・編成単位ではなく、1車両ごとのサイドビューをとらえた写真集。大きな画像データなので細部に至るまで見て確かめることができる、非常におすすめのサイト。 ●SLやまぐち
・ 【SLやまぐち号】・・・SLやまぐち号を徹底的に紹介しているサイト。何でも分かると言っても過言ではない、貴重な資料。 ●SLやまぐち