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特急オホーツク号の簡単な解説
◆ 札幌～網走を結ぶ特急として現在もなお運転されている特急オホーツク号。札幌～旭川間では特急カムイ号・特急ライラック号と区間が重複している。登場時は函館発着でない初めての特急だった。急行大雪の格上げによる登場で、函館発着の特急おおとりと区別するために新設定された。
愛称について特筆すべき点は、ロシア語から採られている唯一の例がこのオホーツクだということ。特急おおとり号の系統整理や急行大雪号などからの格上げによって夜行列車までファミリーに加わり、勢力を増した時期もあったが、夜行廃止後は2017年3月4日ダイヤ改正までの長い間「現状維持」を保ち、国鉄時代から変わらないキハ183系気動車、しかもスラントノーズの車両が日常的に使用されてきた。はっきり言えば、やや時代に取り残された感があった列車とも言える。
特急オホーツク号、新たなステージへ
最近では多目的のキハ261系5000番代がイレギュラーながら期間限定使用されたりし、新しい特急オホーツクの姿を時折見ることができる。そして2023年3月からは特急おおぞら用だったキハ283系が転用され、スピードアップも実現する。時間短縮効果は最大4分だという。
キハ261系ラベンダー編成による特急オホーツク・大雪
※画像提供：タケチャン様
特急オホーツク号のデータファイル
【登場時：1972年10月2日】 運転区間：札幌～網走 使用車両：キハ82系
【1981年10月1日】1往復増⇒2往復に。
キハ82系～キハ183系特急オホーツク ※画像提供：Amanogawa_exp様
【1982年10月6日】キハ183系投入で一旦キハ82系運用消滅。
【1985年3月14日】1往復増（キハ82系で）⇒3往復。
【1986年11月1日】すべてキハ183系化。
【1988年3月13日】特急おおとり号の系統分割により1往復増⇒4往復に。
【1992年3月日】急行大雪の夜行列車を編入して5往復に。
【2006年3月日】夜行を廃止。4往復に。
【2017年3月4日】2往復を特急大雪として旭川～網走間に短縮。2往復に。
【2018年3月】スラントノーズのキハ183系初期車が引退。
【2023年3月18日】キハ183系引退⇒キハ283系にバトンタッチ。
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◆2017年ダイヤ改正
安全対策と車両の老朽化問題が深刻であったことから、2017年春のダイヤ改正からは4往復中の2往復の区間を短縮することになり、旭川～網走に変更の上で愛称も「特急大雪」とすることになった。使用する気動車の調達の難しさから、電化区間を特急ライラック号に移した格好である。したがって、特急オホーツク号自体は2017年3月改正から2往復である。気になる編成の長さについてはこのたびは短編成化されることなく4両を維持することになっており、半室グリーン車も含まれている。
◆特急オホーツク号と2016年台風被害
2016年8月23日に、北海道地方を襲った台風による大雨の影響で石北本線：上川～白滝間で線路下の路盤が流出し、走行不能の状態となってしまった。その後、10月後半までかかると思われた復旧工事が当初の見通しよりも順調に推移したことにより、10月1日から運転再開の運びとなった。
◆特急オホーツク号の画像集
* このページの写真の大半は「♪An’s Railway memo☆ 様」のご厚意による提供です。無断使用・転載厳禁。
・1980年代に北海道の気動車特急の主力車両だったキハ183系を、今日に至るまでずっと使用してきたため、その長い歴史の間にはいろいろなカラーバリエーションも、形式内バリエーションも見られた。
・国鉄色の画像はJR発足後間もない時期のもの。国鉄時代の北海道・地方都市を象徴するような車両のコンビが仲良く並んでいる。キハ183系スラントノーズ車と、おそらくキハ56系気動車だ。網走は夏でもかなり涼しいのか、この撮影日は8月15日だというのに最低気温13度だった。
◆特急オホーツク号のお役立ちサイトご紹介
●【座席探訪】・・・列車内の様子を解説してくれているわかりやすい写真集。車両のタイプごとに詳細な解説と画像が含まれているサイト。おすすめです。 ●183系
【2015年4月1日】特急オホーツク・特急スーパー宗谷が揃って車内販売営業を終了。
【2018年7月1日】特急北斗から転用された車両に変更。自由席を札幌寄りに、逆にグリーン車をやや網走寄りにして全室Gとする変更。
