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快速ムーンライトながら号の簡単な解説
◆ 東京~大垣を結ぶ臨時の夜行列車としてムーンライトシリーズの最後まで運転された、快速ムーンライトながら号。“ムーンライト”シリーズとして知られる前からそのルーツは古く、青春18きっぷ愛好家の多くは“大垣夜行”という名を当然のごとく知っている。大垣夜行開始当初の数年間は下りの終点が美濃赤坂(赤坂支線)だった。
全車指定席となりJR東海の373系が投入されてムーンライトながらという愛称がつき、救済臨が必要になるほどの人気を博したこともあったが、夜行バス網の発達によって利用者が奪われ、移動手段としての夜行列車そのものの衰退の流れに打ち勝てず、年々運転日を減らす晩年となった。
2013年夏ダイヤまでは183系特急型電車を使用して「快速」表示で運転されていたが、その後の冬ダイヤでは185系が運用に就き、ヘッドマークには「臨時快速」と表示された。JR東海車両で使われたイラストマークはJR東日本の車両には使えないのだろうか?それくらいは融通し合えばいいのにと思うが、そうもいかないのが「大人の事情」だろうか?との疑問を感じていた。
急行銀河号の廃止後、東海道本線で完結する唯一の夜行列車である。2014年春の時点で存続していた3つのムーンライトシリーズ(ムーンライト信州・ムーンライトえちご)のひとつだったが、ムーンライトえちご号は運転終了し、夜行列車そのものに逆風が吹き、ムーンライトながら号にも終焉が訪れてしまった。
◆快速ムーンライトながら号のデータファイル
【登場時:1996年3月】
・ ●運転区間:東京~大垣 運転本数:1往復 使用車両:373系
【2007年3月18日改正】全席禁煙化。(停車駅も削減)。
【2009年3月14日改正】臨時列車化。車両を183・189系に変更。「快速」幕に。
【2013年8月26日】この車両での最終運転到着日。
【2013年12月20日】185系に変更しての初日。「臨時快速」幕となる。
【2020年3月31日】事実上の最終運転。
【2021年1月】すでに運転していなかったが正式に廃止発表。
◆ムーンライトながら号のお役立ちサイトご紹介
●【トレインブックス・店長のつぶやき】・・・同列車が紹介されている書籍を紹介。 ●ムーンライトながら
●【座席探訪】・・・列車内の様子を解説してくれているわかりやすい写真集。車両のタイプごとに詳細な解説と画像が含まれているサイト。おすすめです。 ●373系ムーンライトながら
●【東京~大阪 単身赴任旅物語】・・・同列車を使い倒したという筆者様の体験に基づくチケット入手術。●ムーンライトながらの指定券を確実に入手する方法
●【鉄道紀行への誘い】・・・ 18きっぷの“王道夜行列車”で大阪へ