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特急大雪号の簡単な解説
◆ 2017年3月4日ダイヤ改正において旭川~網走を結ぶ特急として新たに2往復設定された。
これまで札幌~網走を結んできた特急オホーツクの車両の老朽化により運用・調達が困難になったため、4往復中の2往復について運転区間を短縮し、まだ電化されていない区間だけを担う列車として、特急大雪号が系統分離で設定されたもの。
札幌~旭川の電化区間については、新たに設定された特急ライラック号が旧・スーパー白鳥号の789系を使用して担うことになり、これら2つの列車は運賃の面でも乗り換えの面でもスムーズに行くように配慮して設定される。
2025年3月改正で特別快速大雪号となる
特急大雪号の利用者低迷を受けて、2025年春のダイヤ改正で格下げされ、特別快速大雪号としてH100形2両の運転になることが発表された。2往復の運転は維持される。座席の一部を改造して通常より座席数を増やし、乗り心地も改善する計画だが登場時には間に合わず2025年度中に実施予定。
同時に、旭川~北見間の特別快速きたみ号は北見~網走間を普通列車として延長運転することになり、特別快速改め「快速きたみ」となる。
※画像提供:KOGANETURBO様
2023年、特急大雪号スピードアップ
キハ261系5000番代の多目的編成が時折使用され、特急大雪および特急オホーツクの印象ががらりと変わる日があった。ヘッドマークには鮮やかにデザインされたプリントステッカーが貼られているが、共通運用の両特急のマークを併記した複合型ヘッドマークとなっている。
そして2023年3月からは特急おおぞら用だったキハ283系が石北本線の特急に転用され、スピードアップも実現する。時間短縮効果は最大7分だという。
※画像提供:タケチャン様
リバイバルカラーの特急大雪
JR北海道ではカウントダウンに入ったキハ183系に懐かしいカラーリングを施した。赤とオレンジのラインで装飾したJR北海道・初期カラーだ。もちろんその頃は「大雪」は急行だったためこの組み合わせはなかったのだが、意外とよく似合っている。
画像提供:KOGANETURBO様
特急大雪号のデータファイル
【2017年3月4日改正】特急オホーツクの系統分離により登場。
●運転区間:旭川~網走 運転本数:2往復 使用車両:キハ183系半室グリーン車を含む4両編成
【2018年7月1日】特急北斗から転用された車両に変更。自由席を札幌寄りに、逆にグリーン車をやや網走寄りにして全室Gとする変更となり、特急ライラックとの乗り換えにおける動線をスムーズにした。
【2021年3月】臨時列車化。
【2023年3月18日】キハ283系投入。
【2024年1月10日~】キハ261系5000番代のラベンダー編成での運用の際に昨年までの複合型デザインのステッカーHMではなく、単独デザインのLED表示によるHMに変更された。2025年初めにも同様に見られ、2シーズン限定のレアなシーンとなった。
【2025年3月】H100型を使用した特別快速大雪となる。