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特急南風号◆データファイル(2024-02)

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特急南風号の簡単な解説

◆岡山~高知・中村を結んで運転されている現役の列車、特急南風号。 予讃線の特急しおかぜ号と共に四国で最も長く走っている特急のひとつ。元々は高松発着だったが瀬戸大橋の開業と共に岡山発着に変更され、名実共に本四連絡特急として変わらず活躍を続けている。1990年代から長く使用されてきた2000系気動車に代わり2020年代は2700系の時代となる。2021年春の改正では完全移行することになる。

昔は新幹線ひかり号ブルートレイン瀬戸号から宇高連絡船を挟んで乗り継ぎ、現在では新幹線のぞみ号などから岡山で直接乗継ぎが本州~四国の主なルートとなっている。ところで、元々の高松発着の役割については、現在特急しまんと号が担っている。

◆特急南風号のデータファイル

【登場前:1965年10月1日】急行南風号2往復登場(準急からの格上げ)
【1966年10月1日改正】3往復に。
【1968年10月1日改正】名称を変更。⇒急行あしずり号となる。「南風」の愛称は九州の急行に使用。
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【登場時:1972年3月15日(山陽新幹線岡山開業)】
・ ●運転区間:高松~中村  運転本数:1往復  使用車両:キハ181系
【1975年3月10日改正】急行土佐号・急行あしずり号、各1往復を特急南風に格上げ。⇒3往復に。
【1986年11月1日改正】キハ185系を投入。急行あしずり号を1往復特急格上げ。南風が4往復に。

国鉄特急色・特急南風

国鉄特急色・特急南風


【1988年4月10日改正(一本列島)】高松発着を特急しまんと号に譲り、岡山発着に変更(3往復)。
【1989年3月11日改正】TSE(2000系試作車)が運転開始。臨時特急南風51・52号で使用。
【1989年7月22日改正】2往復増発⇒5往復に。(急行土佐号からの格上げ)
・  土讃線の速度向上。⇒所要時間・約10分短縮。
【1990年7月30日~】2000系量産車を一部先行投入。
【 同年 11月21日改正】1往復増発⇒6往復に。2000系を増備、2000系:4往復、キハ185系:2往復に。キハ181系終了。
【1991年11月21日改正】2000系増備により、7往復に増発。特急南風の全列車2000系化。
【1993年3月18日改正】特急あしずり号の1往復を区間延長し特急南風号に変更。⇒8往復になる。
【1997年10月1日改正(土佐くろしお鉄道宿毛線開業)】一部を宿毛発着に変更。
【 同年11月29日改正】さらに1往復を宿毛まで延長。
【1998年3月14日改正】特急しまんと号との併結運転開始(多度津~高知:2往復)。特急南風号2往復増発⇒10往復に。
【1999年3月13日改正】特急しまんと号との併結終了。⇒全列車単独運転に。
【2001年3月3日改正】2往復増発⇒12往復に。
・  併結列車を新規設定⇒特急うずしお号と(岡山~宇多津間:2往復)、特急しまんと号と(多度津~高知間:下3、上2)。
・ 特急南風のまとめ⇒高知発着:9往復、中村発着:2往復、宿毛発着:1往復・・・合計12往復。
【2002年3月23日改正】特急しまんと号との増解結駅を宇多津に変更。
【2003年10月1日改正】2往復増発⇒14往復に。特急しまんと号との併結列車が上り2本増えて、下3、上4に。
【2005年3月2日事故】宿毛駅構内にて南風17号に衝突事故発生。11人が死傷。11月1日に宿毛駅営業再開。
【2007年3月18日改正】宿毛発着の特急南風を削減。下2、上1に。
【2008年3月15日改正】全車禁煙化。
【 同年 10月5日~】南風2・3・6・7・22~25号の1号車(普通車指定席)に「アンパンマンシート」登場。
【2010年3月13日改正】宿毛発着を1往復増発⇒(下3、上2)。
【2011年3月12日改正】エル特急の種別を廃止。喫煙ルームを撤去、完全禁煙化。上り1本併結終了・単独運転に。
【2012年3月17日改正】系統整理により、中村・宿毛発着の2往復が高知以西区間、特急あしずりに。
・ 特急南風のまとめ⇒高知発着:9往復、中村発着:3往復、宿毛発着:2往復・・・合計14往復。
【2013年3月16日改正】併結作業駅を宇多津から多度津に一部変更。
【2014年3月15日改正】系統分割を実施。一部区間を特急あしずり号に変更。総数は変わらず。
・   まとめ⇒高知発着(下12・上11)・中村発着(下1・上2)・宿毛発着(1往復)で合計14往復。
【2019年3月16日改正】系統分割をさらに実施。一部区間を特急あしずり号に変更。総数は変わらず。
・   まとめ⇒高知発着(下14・上13)・中村発(上1)で合計14往復。
【2021年3月13日改正】2000系をすべて2700系に置き換え。

◆特急南風号の画像集

nanpu1N2000系の特急南風号
左上の画像はこれまでの主力、N2000系を使用した特急南風号の姿。一方、右の画像は1990年に撮影したもので、初代主力のキハ181系。つまり1980年代に四国の特急列車の屋台骨を支えてきた特急車両だ。

土讃線・繁藤駅のホームを通過してゆくシーンだが、キハ181系が四国オリジナル・カラーになっていた時期で、力強い走りは健在だった。イラスト・トレインマークは足摺岬を描いたもので、四国カラーの181系によくマッチしていた。それにしても、炎天下のローカル線とキハ181は本当によく似合う。

 

貫通型2000系特急南風号nanpu8
国鉄時代と比較すると編成が短くなったことが寂しく感じられる。5両ないし6両だったのは遠い過去の話で、今や3両。伝統の列車としてはやはり寂しく感じる。グリーン車はかろうじて一部列車の1/2両だけ残っている。

タラコ色キハ40系と並ぶキハ185系時代の再現・リバイバル特急南風号
国鉄時代最後の新製車両、キハ185系の2世代塗装。ちょうど、リバイバル列車を企画したしおかぜ号のイベント時にスタッフの方々が撮影したもので、水色塗装の方がJR四国オリジナル、緑色の方が国鉄による新製時の塗装を復元したもの。
N2000系試作車編成の特急南風
最後に、ちょっと異端な顔の2000系南風号をご紹介。貫通扉部分が真っ赤な色になっている。これはN2000系の試作車であり、従来の2000系に準じた顔になっているが2400番代の表示がある通り「改良型」のN2000系なのだ。

***画像提供:kogane-turbo様

 

 

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