急行大雪号◆データファイル(2023-11) | 列車データ館
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急行大雪号◆データファイル(2023-11)

急行大雪・14系
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急行大雪号の簡単な解説

◆ 札幌~網走を結ぶ夜行急行列車として1992年まで運転されていた急行大雪号。1980年代前半まで石北本線は長らく特急よりも急行メインで運行されてきた路線。したがって、急行であるこの大雪号が屋台骨を担ってきたと言って過言でない。taisetsu6-516

とはいえ、元々の急行大雪はというと、1951年4月改正で愛称が付けられる以前から急行みちのく号との連絡で函館から道央への乗客を運ぶ役割で、列車番号1・2を背負っていたこともあり、石北本線とはそれほどイメージが結びつかない列車だった。

急行大雪キハ56

 

1963年の改正は大きな転機となり、本州からの連絡列車の役割とは全く性格の違う「札幌~網走」を結ぶ列車となった。その後、石北本線のその他の急行をすべて吸収して大所帯となり多くの昼行列車と1往復の夜行列車でピークを迎えた。

急行大雪・紋別・はぼろ

その後、急行はぼろ号、急行紋別号などとの3階建て列車だったこともある。しかし、そんな長大編成の中間に位置したようなので、上り、下りのどちらから撮影しても先頭は急行大雪ではなかったようだ。

それに加え、釧網本線経由で釧路まで足を延ばしていた列車があったり、遠軽から名寄本線経由で興部まで行く列車もあったり、趣味的観点ではかなり面白い歴史をたどっている。もっとも、利用者にとっては少なからず困惑することも多かったのではないだろうか。

急行大雪・14系

急行大雪・14系 ※画像提供:Amanogawa_exp

やがて、全国的な傾向と同様、特急格上げにより徐々に特急オホーツクにバトンタッチしていき、14系客車で運転された夜行列車の時代を経て気動車(+14系寝台車)化された。その際、キハ400系ではなくキハ183系が投入されたことにより特急に格上げされたため、愛称も消滅している。オホーツク9・10号として運転されるようになった(その後2006年3月に臨時列車化、2008年3月廃止)。

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◆急行大雪号のデータファイル

【登場時:1951年4月1日】
・ ●運転区間:函館~旭川(普通列車として網走まで) 運転本数:1往復  使用車両:不明
【1955年6月改正】旭川~網走を分離、函館~旭川の運行に。
【1956年11月改正】再び函館~網走に変更。(石北本線内は普通列車)。
【1959年9月改正】再び函館~旭川に。
【1961年10月改正】函館~札幌に。
【1963年6月改正】従来の急行大雪はキハ56系化されて急行ライラックに改称。
・・・同時に急行はまなす号(札幌~網走)を急行大雪号に改称。結果的に愛称は途切れず。
【1968年10月1日(ヨンサントウ)改正】大雪・石北・あばしり・はまなす・オホーツクをすべて「大雪」に統合

急行大雪・ED76

急行大雪・ED76

釧路行き急行大雪【1972年10月2日改正】名寄本線経由の急行列車を急行大雪号に吸収。
・まとめ⇒札幌・旭川~網走・釧路・興部・名寄(名寄本線内は普通列車)。合計5往復。
【1980年10月1日改正】旭川発着の1往復が廃止。
【1981年10月1日改正】札幌~釧路の1往復を廃止。特急オホーツクに格上げ。
【1982年11月15日改正】寝台以外の客車に14系座席客車を使用するように変更。
【1983年7月20日改正】寝台車も14系客車に変更。
【1985年3月14日改正】1往復を特急オホーツクに格上げ。
・まとめ⇒名寄本線経由の1・2号、夜行の3・4号の2往復に。
【1986年11月1日改正】1往復特急格上げにより、夜行列車のみになる。
【1992年3月14日改正】夜行急行列車大雪号が特急オホーツク9号・10号になり廃止。大雪の愛称が消滅。

郵便車スユニ50形・急行大雪

郵便車スユニ50形・急行大雪

旧型客車・スハ45と急行大雪行先サボ

旧型客車・スハ45と急行大雪行先サボ

このページの列車画像の大半はタケチャン様にご提供いただきました。

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