特急つばさ号(在来線)◆データファイル | 列車データ館
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特急つばさ号(在来線)◆データファイル

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特急つばさ号の簡単な解説

◆ 上野・福島~秋田を結ぶ特急列車として1992年の山形新幹線開業まで運転されていた特急つばさ号。キハ82系使用の気動車特急としてスタート。盛岡発着編成を併結していた時代があり、それが後の特急やまびこ号となった。

また山形~青森で設定された時期や、仙台発着(仙山線経由)の時代があったことなどから、東北6県すべての県庁所在地を発着駅として経験した珍しい列車でもある。気動車時代はキハ81形(特急はつかりからの転用)、キハ181系なども使用した。そんな気動車時代を語る上で欠かせないのが板谷峠補機の変遷である。旧型電機に含まれるEF16に始まり、EF64までは直流電気機関車が牽引したが、1968年に交流に切り替える工事が完了し、EF71にバトンタッチした。tsubasa1

その後1975年10月、念願の奥羽本線全線電化と共に485系化、さらに耐寒設備強化タイプの485系1000番代化され、在来線特急時代をそのまま終えた。

画像提供:YOMPAQ様 (無断使用厳禁)

東北・上越新幹線開業に伴って485系のこうした姿が上野駅からどんどん消えてなくなっていった中、1992年まで特急つばさ号は残った。近年、新幹線+特急の乗り継ぎが普通のパターンとなってきただが、上野から乗り換えなしで秋田県まで行けることを望んでいた人も多かったのだろう。

現在では東京~新庄を結ぶ山形新幹線つばさ号として(東京~福島は東北新幹線)愛称が引き継がれ、初代車両「400系」のさらに次の世代、E3系新幹線が活躍している。余談だが、山形新幹線・山形開業時、山形以北が空白地帯となることを避けるため、特急こまくさが新たに登場してリレー特急の役割を担った。しかし、人の流れがすっかり変わり需要がすっかり衰えたため再び空白地帯となっている。

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◆特急つばさ号のデータファイル

【登場時:1961年10月1日】
・ ●運転区間:上野~秋田  運転本数:1往復  使用車両:キハ82系6両
【1963年4月改正】1両増結⇒7両編成化。
【 同年12月改正】盛岡発着の列車(食堂車付き6両)の併結開始。
【1964年10月1日改正】盛岡発着編成に1両増結。7+7=14両編成。この頃から板谷峠での使用補機の置き換え開始(EF16⇒EF64)。
【1965年10月改正】盛岡発着の編成を分離。特急やまびこ号となる。つばさ号は上野~秋田2往復に。
【1968年9月22日(直流から交流に変更)】板谷峠での使用補機の変更(EF64⇒EF71)。
【 同年10月1日改正】一部が東京発着に。キハ81形先頭車を1往復で使用(特急はつかり号電車化で余剰)。

【1970年2月】キハ181系10両編成投入。奥羽本線・板谷峠での自力登坂が可能に。
【1971年7月改正】各編成に2両ずつ追加⇒12両編成に。
【1972年3月15日改正】12系客車で臨時特急つばさ51・52号を運転開始。その後14系客車が投入されるまで特急料金の割引(急行形車両であるため)措置をとっていた。
【 同年10月】福島~米沢で補機連結EF71形)を再開。キハ181系で夏の時期を中心にエンジントラブルが多発したため。
【1973年4月改正】東京乗り入れを中止。キハ181系の故障対策のため各編成1両減車⇒11両編成に。(予備車を確保)
【 同年10月改正】キハ181系の故障対策で東北本線区間での所要時間を延長。
【1975年11月24日改正(奥羽本線全線電化)】485系200番代12両編成を投入し電車化。
【1976年】耐寒仕様の485系1000番代に置き換え。特急つばさ号
【1978年10月2日改正】特急つばさ号と特急やまばと号をコンビとし、各3往復=合計6往復でエル特急に指定。初の自由席設置。
1982年11月15日改正(上越新幹線開業)】福島で東北新幹線と接続するダイヤをメインとし、3往復。上野発着で1往復半、山形⇒秋田で下り1本となり、合計5往復に。編成は食堂車を廃止し、さらに2両減車⇒9両編成に。(急行こまくさ号を吸収)。
【1985年3月14日改正(新幹線上野開業)】特急やまばと号廃止、特急つばさ号は福島発着で増発。
・上野~秋田(1)、福島~秋田(3)、福島~横手(1)、福島~新庄(1)、福島~山形(1)、山形~青森(1)⇒計9往復に。
・編成:上野発着(1)と福島~秋田(1)に485系9両編成(G車あり)、その他485系6両編成(G車なし)に。
【1986年11月改正】
・上野~秋田(1)、福島~秋田(1)・~横手(2)・~新庄(3)・~山形(3。うち季節1)、山形~秋田(1)⇒計11往復に。
・編成:上野発着:485系9両、福島発着:485系6両編成、山形~秋田:485系3両に。
【1988年3月13日改正】季節1往復を定期化。区間延長など。
・上野~秋田(1)、福島~秋田(2)・~大曲(1)・~新庄(4)・~山形(2)、山形~秋田(1)⇒計11往復のまま。
【1989年3月改正】福島~山形に1往復増発⇒12往復に。全列車に半室グリーン車採用。
・上野~秋田(1)、福島~秋田(2)・~大曲(1)・~新庄(4)・~山形(3)、山形~秋田(1)⇒計12往復。
【1990年9月1日改正(山形新幹線工事開始)】福島~新庄(2)、~山形(2)が廃止。
・上野~秋田(1)、福島~秋田(2)・~大曲(1)・~新庄(2)・~山形(1)、山形~秋田(1)⇒計8往復。
【1991年8月27日改正(第二期建設建設工事)】上野・仙台発着で仙山線経由に変更。福島~新庄(2)・~山形(1)を廃止。
・上野~秋田(1)、仙台~秋田(2)・~大曲(1)、山形~秋田(1)⇒計5往復。

【1992年7月1日改正】在来線から新幹線へ愛称移行。

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【2015年9月12・13日】新庄~秋田間でつばさリレー号運転。485系国鉄特急色の雄姿を再現した。ちなみに、L特急マークはないタイプのつばさ号ヘッドマークが使用された。

*追記* 2016年6月19日に仙センの485系国鉄色ラストランイベントで「特急つばさ号イラストヘッドマーク」を掲げて福島⇒山形、「つばさ号・文字マーク」で山形⇒仙台での運転を実施(いずれも仙山線経由)。その運転を最後に485系原型車両の営業運転は終了した。いずれも旅行商品としての販売。

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