特急大雪号の簡単な解説
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◆ 2017年3月4日ダイヤ改正において旭川~網走を結ぶ特急として新たに2往復設定された。
これまで札幌~網走を結んできた特急オホーツクの車両の老朽化により運用・調達が困難になったため、4往復中の2往復について運転区間を短縮し、まだ電化されていない区間だけを担う列車として、特急大雪号が系統分離で設定されたもの。
札幌~旭川の電化区間については、新たに設定された特急ライラック号が旧・スーパー白鳥号の789系を使用して担うことになり、これら2つの列車は運賃の面でも乗り換えの面でもスムーズに行くように配慮して設定される。
2024年3月改正で快速化?
2024年6月7日の北海道新聞によると、特急大雪号の利用者低迷を受けて、来春のダイヤ改正で快速化することが検討されているという。3両の特急で供給過多なため2両の快速にする検討のようだが、需要が向上しないことが前提であれば妥当な処置と言えるのかもしれない。
この大雪という名称が復活した時、1992年まで札幌~網走を結ぶ夜行急行列車の愛称だったことから「復活」として多くのファンが注目した。
これまでも急行大雪と特急オホーツクは切っても切れない関係にあり、急行からの特急格上げや吸収により愛称そのものが消滅するということが行われてきたので、オホーツクから大雪が派生したことは非常に興味深い。仮に快速化されたならその愛称が維持されるのかどうか、注目するファンも多いことだろう。
※画像提供:KOGANETURBO様
2023年、特急大雪号スピードアップ
キハ261系5000番代の多目的編成が時折使用され、特急大雪および特急オホーツクの印象ががらりと変わる日があった。ヘッドマークには鮮やかにデザインされたプリントステッカーが貼られているが、共通運用の両特急のマークを併記した複合型ヘッドマークとなっている。
そして2023年3月からは特急おおぞら用だったキハ283系が石北本線の特急に転用され、スピードアップも実現する。時間短縮効果は最大7分だという。
※画像提供:タケチャン様
リバイバルカラーの特急大雪
JR北海道ではカウントダウンに入ったキハ183系に懐かしいカラーリングを施した。赤とオレンジのラインで装飾したJR北海道・初期カラーだ。もちろんその頃は「大雪」は急行だったためこの組み合わせはなかったのだが、意外とよく似合っている。
画像提供:KOGANETURBO様
特急大雪号のデータファイル
【2017年3月4日改正】特急オホーツクの系統分離により登場。
●運転区間:旭川~網走 運転本数:2往復 使用車両:キハ183系半室グリーン車を含む4両編成
【2018年7月1日】特急北斗から転用された車両に変更。自由席を札幌寄りに、逆にグリーン車をやや網走寄りにして全室Gとする変更となり、特急ライラックとの乗り換えにおける動線をスムーズにした。
【2021年3月】臨時列車化。
【2023年3月18日】キハ283系投入。