新幹線のぞみ号◆データファイル(2023-9) | 列車データ館
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新幹線のぞみ号◆データファイル(2023-9)

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新幹線のぞみ号の簡単な解説

◆ 東京~博多の東海道山陽新幹線の最速達列車として300系を新規投入して1992年からひかり号のさらに上に設定された新幹線のぞみ号。

設定当初は主要都市の多くを通過し、JR東海の本社がある名古屋さえも通過するノンストップ列車として話題になった。山陽新幹線区間では500系の投入により300km/hに達したのに対し、東海道新幹線内での最高速度は長年270km/hで据え置きとされてきたが、車両の高性能化に伴って、停車駅が増えながらも時間短縮が図られてきた。

そしてついに、2015年3月14日改正において285km/hに向上させた。現在の東京~新大阪間最速列車は2時間21分で結んでいる(2021/8現在)。現役の主力形式はN700Aで、N700Sが勢力を拡大しつつある。2011年から新たに設定された山陽九州直通新幹線のみずほ号と同じクラス設定となっている。
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混雑期はのぞみ全車指定席に!

2023年末~2024年始についての発表の中で全車両指定席になるということが含まれていた。それは駅での乗降に時間がかかってダイヤの乱れが発生することを避けることを目的としたもののようだ。これにより、ニュースで流れる「のぞみ号の乗車率167%・・・」などといった文言が、ひかり・こだまに限定されたものとなるだろう。

 

◆新幹線のぞみ号のデータファイル

【登場時:1992年3月14日】
●運転区間:東京~新大阪(2時間30分)  運転本数:2往復  使用車両:300系
・ *当初、名古屋を通過したことから「本社飛ばし」と呼ばれた。新幹線のぞみ号2
【1993年3月18日改正】
・  山陽新幹線で運転開始。毎時1本運転。所要時間は東京~博多(5時間4分)、新大阪~博多(2時間32分)。
【1997年3月22日改正】新大阪~博多間の1往復にて500系が運転開始(2時間17分)。国内で初めて300km/hでの営業運転を開始した。
【 同年 11月29日改正】500系が東海道新幹線にも乗り入れ開始。東京~博多(4時間49分)。全列車が名古屋に停車。
【1999年3月13日改正】700系が運転開始。
・  東京~新大阪(2時間30分)、新大阪~博多(2時間25分)、東京~博多(4時間57分)。
【2003年10月 日改正】品川駅開業。いよいよのぞみを軸としたダイヤ構成が本格化。
【2007年7月1日改正】N700系が運転開始。
【2008年3月15日改正】東海道新幹線内における停車パターンを完全に統一。東京~新大阪(2時間33分)。
【2009年3月14日改正】1時間あたりの最大運転本数を「東海道区間で9本」、「東海道・山陽直通で5本」に増発。

 

【2010年2月28日】定期の500系のぞみ号運用が終了。
【 同年 3月13日改正】東海道・山陽新幹線直通の定期のぞみ号を全てN700系に統一。
【2011年3月12日改正】自由席をすべて禁煙化。山陽内のみの定期のぞみ号が消滅。同時に山陽区間を走る定期のぞみ号は全列車N700系に。
【2012年3月16日】300系の最終列車運転。 定期のぞみ号がすべてN700系になる。
【2015年3月14日改正】東海道新幹線区間でも営業最高速度を285km/hに引き上げる。
【2020年3月1日】東海道新幹線にて700系がラストラン。(3/8のイベント中止により)
【2020年7月1日】N700Sデビュー。

【2021年10月1日】S Work車両登場。

【2023年年末~】年末年始ののぞみには自由席を設けないことに。

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N700Sデビュー! ~2020年7月1日・東京駅1・2番列車から~

N700S新幹線のロゴマーク

N700S新幹線のロゴマーク

2020年・夏に開催される予定だった東京オリンピックにあわせたデビューの計画がそのまま実施されるということで、その日付は7月1日。どの列車に充当されるかは事前公表されなかったが、のぞみ1号・のぞみ3号が東京駅14・15番ホームに並ぶ驚きのスタートとなった。

帯の部分こそこれまでの伝統そのままの姿になるのだがロゴマークはカラーイメージはがらりと変わり、ブルー系からゴールド系になる。斜めに大きくデザインされた「S」の文字はN700S車両のシルエットを意識した形状だという。

2021年5月26日には、ローレル賞受賞が発表された。

2021年・新幹線のぞみ号の新たな取り組み

「S Work車両」(2021年10月1日から実施~予約は1か月前)

コロナウィルスの流行を機にテレワークなど働き方が多様化したことをうけて、新幹線の車内でもパソコンやタブレット等モバイル端末を気兼ねなく使用して仕事をしたい利用者向けのサービスとして「S Work車両」を「のぞみ」の7号車に設定する。「エクスプレス予約」・「スマートEX」専用商品であり、JR東海区間では簡易衝立を始めとしたビジネスサポートツールを無料貸し出しする。追加料金不要。

「S Wi-Fi for Biz」(2021年10月以降順次インフラ整備)

これまでも無料Wi-Fiサービス「Shinkansen Free Wi-Fi」を提供してきたが、それと比較して約2倍の通信容量を備えた無料Wi-FiサービスとしてN700Sの7号車・8号車限定ではあるが「S Wi-Fi for Biz」の提供を開始する。

「ビジネスブース」(2022年春以降順次整備)

こちらもN700S限定のサービス。7・8号車間(デッキ部)の喫煙ルームを改造した「ビジネスブース」を試験的に開始。ビジネス上の打ち合わせなどで一時的に利用できるものだ。

◆新幹線のぞみ号の画像集

新幹線のぞみ号1

 新幹線のぞみ号4
・現在のぞみ号として活躍しているのはほぼN700系・N700A。700系までがあっという間に下位の運用に就くようになるとは思いもしなかったが、すでに廃車になるものも出ており、数年のうちに大半がN700系に統一されるとみられている。
新幹線のぞみ号3
・初代のぞみ号車両だった300系も2012年3月16日のラストランをもって東海道・山陽新幹線から完全に引退しすべて廃車になった。500系は見た目のデザイン性においてこれ以上のものはないとある人たちが言うように、カッコイイという意味では最高の新幹線だったかもしれない。その人気ぶりは、500系を模したキャラクター「カンセンジャー」の登場に見ることができる。一方、円形の車両断面は窓側の席の居住性を著しく損なったため、利用客からは不評だった。早すぎる「のぞみ号からの引退」だった。

 

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