臨時特急ゆあみ号・臨時特急はくぎん号の簡単な解説
◆ 大阪・新大阪~鳥取を播但線経由で結んだ臨時特急ゆあみ号及び臨時特急はくぎん号。播但線と言えば現在も活躍を続ける特急はまかぜ号が思い浮かぶが、その特急はまかぜ登場前夜と言える時期に、播但線初の特急として走ったのが秋季の特急ゆあみ号とそれに続く冬季の特急はくぎん号だった。使用した車両はキハ82系6両編成(G1)。7両で(G2)の日もあったようだ(ゆあみ)。
特急ゆあみ
ひらがなで表記してもよくわからない愛称だが、「湯浴み」のことであり、言うなれば沐浴・湯治のこと。その観点ではまず城崎温泉が思い浮かび、浜坂駅からの送迎圏内にある湯村温泉もこの愛称の意味するところとしてふさわしいだろう。湯村温泉はこの列車が走ったころはまだ知名度が高くはなかったかもしれないが、後に吉永小百合さん主演の夢千代日記の舞台になった温泉地である。
特急はくぎん
この「はくぎん」という愛称は播但線沿線にあるいくつかのスキー場をイメージしたものに違いない。氷ノ山、鉢伏、神鍋高原など、関西でよく知られた雪山がそれにあたる。
臨時特急ゆあみ号のデータファイル
運転日
1971年12月28日~1972年1月6日の毎日(計10日間)
時刻(主要駅のみ)
下り:大阪8:07 ⇒姫路9:28⇒ 鳥取12:36
上り:鳥取13:15⇒姫路16:32⇒新大阪18:00
臨時特急はくぎん号のデータファイル
運転日
【1月】14~16・22・23・29・30日
【2月】5・6・11~13・19・20日
時刻(主要駅のみ)
下り:大阪8:07 ⇒姫路9:28⇒ 鳥取12:36
上り:鳥取15:35⇒姫路19:01⇒新大阪20:33