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特急やくも号・スーパーやくも号◆データファイル(2024-02)

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特急やくも号の簡単な解説

381系パノラマ型やくも-kgn◆ 岡山~出雲市を結ぶ特急列車として現在もなお運転されている特急やくも号。一時期は知井宮(現:西出雲駅)まで行っていたが、現在は元に戻って出雲市駅発着となっている。

山陰と山陽を結ぶ重要な役割を担って、キハ181系時代からL特急を名乗っていた特急やくも号。いまだ非電化区間の多い山陰にあって電車特急は特異な存在であり、寝台特急のサンライズ出雲号を別にすればその状態が二十数年続いている。

特急という種別についてはJR西日本ではすでに廃されているが、イラストヘッドマークに描かれている「L」マークはまだ健在であり、全国的に見てもこの「L」マークが残っている唯一の特急となっている。

(*このページの画像提供:YOMPAQ様・K-office様・KOGANE-TURBO様。無断使用禁止)

新型車両273系が2024年4月6日デビュー!

国内初となる「車上型の制御付自然振り子方式」を採用した273系が2024年春以降の営業運転開始を目指していることが発表された。車両数は全部で44両(4両×11編成)の予定。デザインコンセプトは「沿線の風景に響き自然に映える車体、山陰の我が家のようにくつろげる空間」。株式会社イチバンセンと近畿車輌が手がけている。

273系・特急やくも用振り子式電車

273系・特急やくも用振り子式電車

381系の定期運用は6月14日で終了となり、繁忙期にゆったりやくも色の編成が使われるのみとなる。現役最長寿ヘッドマークが引退に向けてのカウントダウンを始めた格好になる。

◆特急やくも号(伯備線)のデータファイル

【登場時】1972年3月15日改正
・   ●運転区間:岡山~出雲市・益田  運転本数:4往復  使用車両:キハ181系
【1973年10月1日改正】6往復に増発。
【1975年3月10日改正】気動車特急初のエル特急に指定される。

yakumo2【1982年7月1日改正】伯備線および山陰本線一部電化に伴いキハ181系終了⇒381系電車化。食堂車廃止。すべて出雲市発着の8往復に。

【1986年11月1日改正】9往復になる。知井宮(現:西出雲)発着の列車が登場。

 

*** 画像提供:kogane-turbo様 ***

【1988年4月10日改正】臨時列車として高松発着のマリンやくも号を運行。
【1990年3月10日改正】120km/hでの運転を開始。
【1991年】出雲市~知井宮間(1本を除き)廃止。マリンやくも号も廃止。
【1992年3月14日改正】10往復に増発。特急やくも・グリーン塗装
【1994年12月3日改正】速達列車スーパーやくも号登場(4往復)。それとは別に、やくも号は9往復になる。

381系スーパーやくも復刻塗装

381系スーパーやくも復刻塗装(植松様提供)

【1997年3月22日改正】14往復に増発。全列車、岡山~出雲市間で運転されるようになる。
【1998年3月14日改正】スーパーやくも号7往復とやくも号8往復、合計15往復になる。
【2006年3月18日改正】スーパーやくもを廃止し、やくも号に統一。⇒15往復。特急やくも号のリニューアル車

【2007年4月3日改正】381系のリニューアル編成《ゆったりやくも》を運転開始。
【2009年9月30日改正】車内販売の営業を終了。
【2010年3月】エル特急種別の廃止。
【同年 8月2日】全列車ゆったりやくも編成に。
【2018年7月豪雨災害】伯備線において土砂流入および変電所水没などの被害が出た。1か月以上を要すると思われた復旧作業が7月中に完了。8月1日から運転再開となった。
【2021年2月】コロナ禍による利用者の大幅減により15往復から一気に8往復に削減。

【2022年3月】国鉄色リバイバルやくも号開始。
【2023年3月16日】JNRマークも再現。

【2023年2月17日】スーパーやくもリバイバル塗装開始。

381系スーパーやくも復刻塗装(パノラマ車)

381系スーパーやくも復刻塗装(パノラマ車)植松様提供

【2023年10月17日】 特急やくも用新型車両273系を報道機関向けに公開。
【2023年11月5日】 やくも10号から「緑やくもリバイバル塗装」開始。
【2024年4月6日】273系を投入。
【2024年6月14日】381系定期列車ラストラン。

 

◆特急やくも号(1972年以前)データファイル

【1965年11月1日改正】新大阪~浜田に新設。

キハ181系特急やくも

キハ181系特急やくも

【1968年8月】臨時の夜行列車、第2やくも号が気動車で運転された。
【1972年3月15日改正】大阪~鳥取に短縮した上で特急まつかぜ号に吸収。「やくも」の愛称が伯備線に移動。

◆特急やくも号の画像集

2010年度中にリニューアルが完成し、専用カラーをまとっている。やくも号のイメージカラーとしてはなかなかグッドチョイスな感じがする。塗り分け方はJR西日本の優等列車のパターンに倣ったものになっている。急行きたぐにの583系、特急くろしお(旧車両)の381系、特急きのさきの183系など多数ある。

●80年代の山陰のクイーン

ディーゼル全盛の数ある山陰特急の中で、1982年に早々と電車化されて華々しい存在だった国鉄時代のやくも号。そうして不要になったキハ181系は山陰路の特急の多く(特急はまかぜ特急おき特急いそかぜ その他)をキハ80系から置き換えて高出力化に至った。yakumo1

 

その時からやくも号に使用されている381系車両は今や数少ない国鉄型特急車両形式で、定期運用を持つ稀な存在となっており、40年近く経過した今だんだんと今後の計画を検討される存在になるかもしれない。ただ、JR西日本にとって「次の大きな車両配置変動」が予想されるのが北陸新幹線の敦賀延伸時であり、それまで現状維持するのが得策だと思われ、それまでは現役の381系が見られそうな気配である。

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この画像(グリーン&イエロー帯)は岡山駅にて、到着とほぼ同時にヘッドマークが回送に変わってしまった残念な画像ではあるが、やくも号の専用カラーとしてこれまで親しまれてきたタイプのもの。さらに、このページではご紹介できていないが、薄紫をベースにしたスーパーやくもという列車(専用塗装車両)が存在したこともあった。

 

◆特急やくも号の前面展望動画紹介

特急やくも号、パノラマ先頭車両から見る前面展望。

緊急停止シーンも!

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