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寝台特急トワイライトエクスプレス◆データファイル(2024-01)

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トワイライトエクスプレス24系最後尾 た行

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⇒ 寝台特急トワイライトエクスプレスのヘッドマーク事典

寝台特急トワイライトエクスプレス号の簡単な解説

札幌駅のトワイライトエクスプレス◆ 大阪~札幌、走行距離1,495.7kmを22時間以上かけて結ぶ臨時寝台特急列車として、デビューから25年以上運転されてきた寝台特急トワイライトエクスプレス号。2015年3月で通常運行は終了、その後「特別なトワイライトエクスプレス」としてツアー列車として運転され、山陽コース、山陰コース、大分までの運行もあったが、2016年3月の山陰コースをもってこちらも終了。後に続くトワイライトエクスプレス瑞風号への道筋を付けた格好で完全に引退した。DD51重連トワイライトエクスプレス

車両形式は24系のため、JR化後に新製された寝台特急カシオペアと比較すると古さが感じられる部分はあるものの、内装を中心に大きくリニューアルされて誕生した専用車両なので高級感・豪華さはかなりのハイレベルの部屋が存在した。その一方でB寝台開放型の部分もあり、気軽に乗ることができる一面もあり、それが多くの人に愛された理由でもあった。豪華列車たちが林立するようになった今も、「あんな列車がまた走らないかな」と懐かしく思い出される列車の代表がこのトワイライトエクスプレスではないだろうか。寝台特急トワイライトエクスプレス・長岡駅にて

牽引する機関車は、EF81形(大阪~青森)、ED79形(青森~五稜郭)、DD51形(重連/五稜郭~札幌)。デビュー当時から変わらない構成となっている。EF81については、トワイライトエクスプレス専用機には連結器の衝撃を和らげるための特殊装置がついている。(ローズピンクのEF81と比較するとよくわかる)

衝撃緩和自動連結器nihonkai11

車内はA個室寝台「スイート」(2人用)や「ロイヤル」(1人用)、B個室寝台「シングルツイン」(1人用/2人可)、ツインルーム(2人用)、Bコンパートメント(4人用にもなる)などの寝台車があり、食堂車「ダイナープレヤデス」では3食すべてに加え、パブタイムも用意された。ディナータイムにはフルコースのフランス料理も楽しめたようだ。(ディナーは事前予約制)
【廃止発表】2014年5月28日にJR西日本より、2015年春での廃止が発表された。大半のファンやマスコミの間では北海道新幹線開業の2016年春での廃止が予想されていたが、車両の老朽化と北陸地区第三セクター鉄道との兼ね合い、また北海道新幹線の試験運転の時間確保を理由に廃止を前倒しすることになった。
【カウントダウン】廃止目前の数日間、日本海縦貫線と北海道は激しい強風に見舞われた。嘆かわしいことに、3/10、3/11の両日は上下列車共に運休となり、「最後の乗車」のつもりで寝台券をとっていた方々にとってはまさに悲劇となった。オークションでB寝台個室を約19万円で落札した人もいたが乗車できなかったとして話題となった。ラストランとなる3/12は余韻冷めやらぬ中の出発となった。とはいえ、大阪、金沢、札幌などのターミナル駅のいずれも、罵声大会のような様相もなく、威厳ある列車のラストランにふさわしい最期を迎えた。

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◆特急トワイライトエクスプレスのデータファイル

【登場時:1989年7月21日】団体専用(ツアー客用)列車として運転開始。
・ ●運転区間:大阪~札幌  運転本数:ー  使用車両:24系25形専用車両
【 同年12月2日】臨時列車に変更、寝台券を一般販売開始。
【1990年】スロネ25形(オハネ25形から改造)を2号車として追加して9両編成に。
【1994年12月3日】禁煙車を初設定(9号車・Bコンパートメント)する。
【1999年1月8日~30日(発)】特急シュプールトワイライト信越号運転(このシーズン限り)。
【2001年】客車の内外装をリニューアル。例:外観の黄色帯が反射ホワイトのふちどり付きとなる。
【2004年10月23日~11月28日災害】新潟県中越地震の影響により全面運休。
【2005年12月25日事故】JR羽越本線脱線事故の影響で、2006年1月19日まで運休。
【2006年3月18日変更】青森駅構内工事のため、青森駅経由だった運転経路を青森信号場経由に。
【 同年7月13日~8月8日災害】羽越本線小岩川~あつみ温泉間で土砂崩れ。運休に。
【2007年7月16日~9月13日災害】中越沖地震の影響で運休。
【2008年3月15日改正】北海道新幹線建設工事の本格化。下りの所要時間を45分延長。


【2010年3月13日改正】車内のカード式公衆電話を撤去。
【2011年3月11日~3月31日】東日本大震災の影響で運休。
【2012年3月17日変更】青森駅工事完了により、青森信号場経由だった経路を青森駅経由に戻す。
【2013年3月15日改正】5号車が禁煙となる。
【2014年5月28日発表】来春での廃止決定。
【 同年11月28・30日】上り列車が時刻変更により24時間を超える運転となる。1980年10月1日改正以前の東京~(日豊本線経由)西鹿児島の寝台特急富士以来、34年ぶりのこととなる。
【2015年3月14日改正】3月12日発の上下列車をもって廃止。

 

◆寝台特急トワイライトエクスプレスとカシオペアの比較

JR東日本のカシオペアは プレミアムな寝台特急という点で近いコンセプトではあるが、トワイライトエクスプレスが24系の改造車であるのに対し、カシオペアは新造車という根本的な違いがある。車両の点での違いのほかに興味深いのは乗務員さんたちの接し方。大阪発着のトワイライトエクスプレスが関西風らしい「乗客との交流を深めるおもてなし」なのに対してカシオペアの方は関東風らしい 「あまり踏み込まないクールビューティーなおもてなし」という印象。どちらが良いというわけではなく、それぞれの個性が感じられる点が興味深い。

◆寝台特急トワイライトエクスプレスの画像

トワイライトエクスプレスのカーペット

トワイライトエクスプレス DD51snowトワイライトエクスプレス

トワイライトエクスプレス24系最後尾 初夏のDD51重連トワイライトエクスプレス

トワイライトエクスプレス・大カーブにて 寝台特急トワイライトエクスプレス・方向幕

※北海道内の画像は「♪An’s Railway memo☆ 様」のご厚意による掲載です。(写真の無断使用厳禁)
EF81・水鏡 の画像は「YONPAQ 様」のご厚意による掲載です。(写真の無断使用厳禁)

★★★ 番外編 ★★★

トワイライトエクスプレス代走~キハ183系

トワイライトエクスプレス代走列車・下り列車のダイヤの乱れにより、札幌で折り返す上り列車の車内整備をする猶予がないとの判断が下された時は『札幌~五稜郭間部分運休』という措置が取られることがあった。その場合に仕立てられるのが札幌~函館間に「トワイライト利用客専用」の臨時列車で、8002レと同時刻で運転して函館(五稜郭)から、札幌へたどり着けなかった本来のトワイライトエクスプレス編成へ乗り継ぐ、という運転形態を取ったことが何度かあった。この日の代走はハイデッカー車両付きの183系だった。(美々2008.12.29 タケちゃん様撮影)

特別なトワイライトエクスプレス

定期運行を終えて2か月経過した5/16に、客室をロイヤル、スイートだけに絞った「特別なトワイライトエクスプレス」の運行を開始した。トワイライトエクスプレス瑞風がデビューする2017年までの活躍と思われるが、旅行商品専用列車としてびわ湖周遊~山陽路の旅を皮切りにいくつかのパターンで運転されるようだ。牽引機はEF81 113でスタート。EF65 1000番代へのリレーが見られた。

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