トワイライトエクスプレス思い出箱 >ED79電気機関車
ED79型電気機関車・津軽海峡線専用機
◆ED79の概要
青函トンネルを含む津軽海峡線区間が連続勾配や多湿といった特殊条件の対応を必要とすることから同路線の専用機として国鉄が最後に開発した電気機関車がED79です。
ED75形700番代から34両が改造されました。重連での使用があることを踏まえて基本番代には必要なフル機能を、そして100番代には最小限の改造を施工しているため100番代単独でのトンネル運用はこなせませんでした。ちなみに別で50番代も存在しましたがそれは貨物列車増発ため、JR貨物が1989年に10両を新規製作したものです。機関車が不足する時には旅客運用につくこともあったようです。
なお、トワイライトエクスプレスをはじめとする寝台特急運用では重連の必要はなかったので基本番代による単独牽引でした。
◆ED79のトワイライトエクスプレス
トワイライトエクスプレスの機関車交換は函館駅ではなく五稜郭駅で行われた。そしてもう一つ、他の夜行列車との違いとして「なぜかヘッドマークを掲げなかった」という点がある。掲げなかった理由については今となっては知る由もないのだが、これはこれでトワイライトエクスプレスの個性の一つだったというとらえ方もできる。そしてこの区間では上下列車ともに客扱いをしないことから、仮にヘッドマークがついていても乗客自身はそのマークを目にする機会はなかっただろう。
◆ED79のその他旅客列車
寝台特急 「北斗星」
定期:2015年3月13日まで
臨時:2015年8月22日まで
寝台特急「トワイライトエクスプレス」2015年3月12日まで
寝台特急「日本海1・4号」2006年3月18日まで
寝台特急「エルム」2006年8月13日まで
特急「カートレイン北海道」1997年8月22日まで
急行「カートレインさっぽろ」1999年8月22日まで
快速「海峡」2002年11月30日まで
寝台特急「カシオペア」2016年3月20日まで(※)
急行「はまなす」2016年3月21日まで
※団体専用列車として運行
もう一つの津軽海峡線専用機・ED76-551
・ ED79を補完する役割として作られたもう一つの津軽海峡線専用機がED76-550番代。複数作られる予定だったものの、貨物用と補い合うことになったため1両きりの改造に終わったレアな機関車です。
カラーリングも少々特殊な塗分けでしたから見た目にも目立つ機関車で人気があったようですよ。トワイライトエクスプレスをけん引する時にはやはりヘッドマークがありませんでした。