トワイライトエクスプレス◆B寝台1人用個室(2人可)【シングルツイン】 | 列車データ館
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トワイライトエクスプレス◆B寝台1人用個室(2人可)【シングルツイン】

シングルツインのソファー
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トワイライトエクスプレス思い出箱 >Bシングルツイン  
※このコーナーは現役当時に書かれた記事です。

B寝台1人用個室(2人可)【シングルツイン】

シングルツインの概要

シングル?ツイン?と、1人用なのか2人用なのか迷ってしまいそうなネーミング。それもそのはず。どちらの使い方もできるように設計されているからです。向かい合う2つの座席をつなげて寝台になる下段部分と、頭上に固定された状態の上段寝台からなっています。上段部分は単なる荷物置きとして使うことも、第二の寝台として使うことも選べます。もちろん、リネン類の準備が関係しますので値段が違ってきますからきっぷを購入する段階でその点ははっきり示しておくことが必要です。

トワイライトエクスプレスのカードキー

トワイライトエクスプレスのカードキー

個室で、カード式のキーを装備してセキュリティーが図られています。

座席部分では、両座席の間に収納式中型テーブルがありますので「2人で車窓を眺めながら」二段重のトワイライト弁当を食べることもできますし、ベッドセッティング前にちょっと晩酌して・・・なんてこともできます。

シングルツインの長所その1【2人のための窓】

このタイプの部屋の最大の特徴は、ベッドを座席にした状態で2人が車窓を共有しやすいこと。同じ景色を見ながら語り合えるゆったりした時間って、最高だと思いませんか。
また、もし1人で利用するとしても前方・後方のどちらでも見やすい座席配置になっているといえます。

シングルツインの長所その2【大型荷物置き?上段ベッド?】

上段寝台も十分に快適です

上段寝台も十分に快適です

実は、この部屋の幅は『100cm』と、結構狭いんです。でも基本的に1人用個室であることを考えると、上段ベッドが荷物置きとして十分な広さであることを実感できるに違いありません。はっきり言って、ここまでの広さに何を広げるの?と思うくらいの十分なスペースです。
一方、2人で使用する際にはこの固定寝台が「寝るスペース」になるわけで、窓がないことがちょっと残念に感じる点かもしれませんが、「寝る」ことだけに使用するのなら問題はないでしょう。むしろ適度な固さが心地よいベッドです。また、二人使用の際の追加料金が「開放式B寝台」よりも低価格の5400円であることもちょっとうれしい点です。

室内空間について

シングルツインの入口寄り席

シングルツインの入口寄り席

やっぱり、幅については狭いです。座席幅は扉を入ってすぐの部分が56cmと狭くなってスリッパなどが置かれています。そして奥の座席のほうが70cmと、少し幅広の座席が置かれている分、通路側の壁とのすき間が狭くなっています。とはいえ、あくまでもB寝台の設備なのですからこれは必要十分な空間と言って差し支えないでしょう。

座席として座る際、70cm幅の座席は「女性と幼児」が一緒に座っても苦にならないという意見も聞かれました。添い寝可能なお子様と、ご夫婦でのご旅行にも大丈夫かもしれません。

実は、偶然私と同じ列車にご乗車なさっていた方は、ご夫婦とお二人の子どもさん(共に未就学児)の4人でこの部屋をご利用になっていたようです。(どうやって寝ていらっしゃったかはよくわかりませんが・・・)

あと、とっても目立たないスペースですが「入り口ドアの上」の通路上にせり出した物置スペースは上段寝台使用時に重宝します。中型のスーツケースなら十分収まりますので、列車内では使用しない大型の荷物がある場合にまずここに収めるといいんじゃないかと思います。

温かな雰囲気の照明と配色

 個室寝台では周りの人を気にすることなく「照明をつける」ことができます。遠い海に浮かぶ漁船の明かりを見ながら晩酌をするのも自由。眠りに誘われるまで本を読むことも自由。そんな自分だけの時間をやさしく照らしてくれる照明は、シンプルながら温かな雰囲気のものが使われています。

それは、寝台や座席の落ち着いた配色、壁面の木目調の柄ともよくマッチしているからこその「心地よい空間」なのだと思います。この木目調の部分はおそらくダイノックシート(住友スリーエム社)か、その類似製品を施工したものと思われますが、ところどころめくれが生じ始めていますので幾らかの補修が必要な感じです。(すみません、職業柄そのあたりには目が行ってしまいまして・・・)

シングルツイン・B寝台券切符の予約

少数ゆえ、高倍率になること必至!

このタイプの部屋は全部で12室(5号車・6号車に各6室)ということで、ツインルームよりも数が少ないのでおのずと競争倍率が上がる傾向にあります。しかも、6号車は喫煙可、5号車は禁煙となっているため、どちらかを選びたいなら枠は6室。しかも、海側と山側に分かれているため、たとえば「禁煙室の海側を希望」とすると3枠しかないことになるのです。

価格はリーズナブル!

気になるお値段ですが、個室としてはかなりリーズナブルですね。
【1人使用】9430円  【2人使用】5400円追加=合計14830(1人平均7415円)
これってすごくないですか? 私は十分満足しました!

お役立ち外部サイト

【トレインブックス】
「トワイライトExp.」の“ツイン・シングルツイン”合造車(オハネ25 525)
****** 5号車・6号車に使用されたオハネ25形520番代車両の外観写真と、改造前後の見取り図

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