リゾートライナーの簡単な解説
◆ JR東海でただ一つ、ディーゼル車のジョイフルトレイン、リゾートライナー。キハ82系を改造してJR発足後間もない1988年8月16日にデビューした車両で、オールグリーン車の3両編成。2号車の外観は比較的キハ82系の面影を残しているが、1号車と3号車はハイデッカー仕様になっていたり、先頭部分も独特の形状に作り替えられたりしているので見た目で形式を判別することは難しいほどだった。おでこが出っ張って彫りの深い目(ライト)といったところだろうか。
種車のキハ80系とは異なり、急行用以下の一般型気動車との併結も可能にしたことから、定期列車に併結しての運転ができてダイヤ調整の難しい路線にも入線した実績を持っている。
1995年3月に、さよならイベントなども行われないままひっそりと廃車されるという寂しい最期だった。解体は浜松工場。短命だった理由は、言うまでもなく「種車が古すぎた」ことだろう。特急ひだの運用から外れる前年、まさに末期だった。
花形運用の一つとしては、シュプールリゾート赤倉・志賀というスキーシーズンの列車があった。
※画像提供:Teru-t2様
リゾートライナーの各車両
1号車・・・キロ82-801(コーラルレッドの帯)
ハイデッキタイプの展望席では6人掛けと5人掛けの向かい合うソファ
車両後部は6人用の個室4部屋。
TVは9インチを装備。
喫茶軽食用のサービスカウンターが車両中央よりやや前よりにあった。
2号車・・・キロ80-701(エメラルドグリーンの帯)
車両中央に多目的ステージあり。客室両端に40インチビデオプロジェクター設置。
AV機器室があり、レーザーディスク、VHS、CDカラオケなどを全車に配信できた。
3号車・・・キロ80-801(琥珀色の帯)
ハイデッキタイプの展望席はリクライニングシート2+2の5列を階段状に設置、4インチTVヘッドホン付き。
車両後部は4人用のセミコンパートメント6部屋(9インチTV・ヘッドホン付きリクライニング・ソファ)
※キロ82は1エンジン+電源装置搭載車、キロ80は2エンジン車。
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