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サロンエクスプレス東京の簡単な解説
◆ 1983年に登場した欧風客車、サロンエクスプレス東京。それまでの団体専用車両と言えば81形お座敷客車などだったが、お世辞にも華やかな外観とは言い難かった。そこで走っている姿からして既成概念を打破したことがはっきりわかるような列車を作ろうということで登場したのがこのサロンエクスプレス東京、そして関西のサロンカーなにわである。両車はいずれも14系700番代を名乗り、車両番号は連番となっていた。
すべての車両がグリーン車扱いで、コンパートメント(個室)タイプとなっていた。この室内の形状が需要を限定する結果となり、1997年1月4日をもってサロンエクスプレス東京としての使命を終えることになった。再改造後、和風客車「ゆとり」に生まれ変わっている。欧風客車からお座敷客車への転身は大変貌ではあるが、外観にはほとんど違いはなかったようだ。
団体専用列車のほか、特急運用にも就いた。リゾート系が多く、サロンエクスプレス踊り子号やサロンエクスプレスそよかぜ号といった列車が良く知られている。
また、D51-498が牽引するSL列車として走った実績もある。
サロンエクスプレス東京のデータファイル
【登場時:1983年8月20日】配置区:品川客車区
・ 使用車両:14系700番代(両)
【1997年1月4日】サロンエクスプレス東京としての営業終了(鉄道友の会メモリアル運転)
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- 1号車:スロフ14 701(旧スハフ14 53) – パノラマコンパートメント車(定員23人。展望室〈販売定員外〉7人)
- 2号車:オロ14 701(旧オハ14 133) – コンパートメント車(定員30人)
- 3号車:オロ14 702(旧オハ14 137) – コンパートメント車(定員30人)
- 4号車:オロ14 703(旧オハ14 171) – コンパートメント車(定員30人)
- 5号車:オロ14 704(旧オハ14 172) – コンパートメント車(定員30人)
- 6号車:オロ14 705(旧オハ14 175) – コンパートメント車(定員30人)
- 7号車:スロフ14 702(旧スハフ14 57) – パノラマラウンジ車(販売定員外23人)
ベースカラー:赤7号 窓上:黄6号 窓下細帯:朱色3号