特急いなほ号◆データファイル(2024-04) | 列車データ館
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特急いなほ号◆データファイル(2024-04)

485系特急いなほ
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特急いなほ号の簡単な解説

◆ 新潟~酒田・秋田を結んで7往復(うち2往復が秋田発着)運転される特急いなほ号。現在は元フレッシュひたち号編成のE653系7両編成を基本としているが、2022年3月改正からは1往復のみ特急しらゆき編成を使用した4両編成を使用し、利用の多く見込まれる時に7両で運転する形態になる。

2010年12月のダイヤ改正では秋田~青森間を分離して特急つがる号に統一され、四半世紀以上存在した新潟~青森の直通列車の歴史がついに幕を下ろした。これまでの生涯の大半を485系として過ごしてきたが、ついに2013年9月28日にE653系を1往復に投入し、2014年3月15日改正では5往復、7月12日からは全列車置き換えられた。ただし、2014年夏の臨時列車では再び485系の姿を見ることができた。

国鉄特急色の特急いなほ

1982年11月の上越新幹線・大宮開業までは、上野発着の秋田・青森を結ぶというかなりのロングラン特急だったが、その役割を(時を同じくして1往復新規設定された)特急鳥海に譲り、新潟駅での上越新幹線連絡特急の役割に徹するようになった。

全国的に知られ、人気が高かったT18編成が運用に就くことも少なからずみられ、末期には大勢の愛好家たちが追いかける対象ともなっていた。ちなみに、T18編成の先頭車両クハ480-1508が引退後新津鉄道資料館に展示され、往年のファンたちに大いに歓迎されている。
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◆特急いなほ号のデータファイル

L特急マーク入り特急いなほ

【登場時:1969年10月1日】
・ ●運転区間:上野~秋田  運転本数:1往復  使用車両:キハ80系気動車(下り8時間10分)
【1972年10月2日改正(羽越本線電化)】上野~青森に1往復増発⇒2往復。485系電車を投入(公式発表とは異なり9月末には電車化していた)。
【1979年7月1日改正】秋田発着で1往復増発⇒3往復に。
【1982年7月ごろ】一部・食堂車営業休止。
【1982年11月15日(上越新幹線開業)改正】新潟~秋田・青森に区間短縮。5往復になり、エル特急に指定。
【1985年3月14日(新幹線上野駅開業)改正】酒田発着列車を新規運行開始⇒6往復に。485系6両編成に変更。
【1986年12月27日】臨時列車でボンネット型の使用開始。イラストマーク出現。
田植え期の鶴岡市内で特急いなほ【1988年3月13日改正】1往復増発。季節列車を定期化⇒8往復に。
【1991年3月16日改正】1往復、村上・鶴岡のみ停車の酒田発着速達列車を設定。(通称「スーパーいなほ」)。
【1993年3月18日改正】村上発着の2往復を運行開始(増発は1往復)⇒9往復。
・ 通称「スーパーいなほ」は通常の停車駅に戻された。
【1995年12月1日改正】7往復に減便。
【1997年3月22日(秋田新幹線開業)改正】酒田~秋田間の運行を大幅削減。

【1997~98年ごろ】ボンネット型の臨時列車が終了。
【2001年3月3日改正】特急白鳥号が廃止され、特急雷鳥の新潟発着も系統分離したため、
・        いなほ号(新潟~青森=458.8km)が在来線最長距離の昼行列車になった。
inaho4【2002年12月1日改正】エル特急指定を廃止。
【2005年12月25日事故】秋田発新潟行特急いなほ14号が第2最上川橋梁通過直後に突風により脱線転覆する事故。
【2007年3月18日改正】全車両禁煙化。
【2010年12月4日(東北新幹線全線開業)改正】秋田~青森を特急つがる号に分離。最長距離在来線特急の座を特急しなの号(長野~大阪=444.1km)に譲った。
【2013年】E653系投入開始。
【2016年3月ごろ】イラストトレインマーク採用。
【2018年4月15日改正】新潟駅高架ホーム化。乗り換えがスムーズに。

【2019年10月1日】50周年記念。
【2022年3月12日】秋田発着1往復を酒田発着に変更。また1往復について、特急しらゆき編成を使用した4両編成(グリーン車なし)を基本的に使用し、利用の多く見込まれる時に7両で運転する形態になる。

◆特急いなほ号のお役立ちサイトご紹介

・ 【鉄道模型製作用参考写真集】・・・編成単位ではなく、1車両ごとのサイドビューをとらえた写真集。大きな画像データなので細部に至るまで見て確かめることができる、非常におすすめのサイト。 ●国鉄色485系いなほ 485系上沼垂色いなほ

・ 【トレインブックス・国鉄型車両図鑑】・・・形式写真を専門に撮っていらっしゃる方のサイトです。斜めからのアングルで、前面や台車周りを含めてみることができます。 ●485系

・ 【座席探訪】・・・列車内の様子を解説してくれているわかりやすい写真集。車両のタイプごとに詳細な解説と画像が含まれているサイト。おすすめです。 ●485系・上沼垂区所属車

 

特急いなほ・ニュース

特急いなほに上沼垂色復活!(2024年4月)

E653系上沼垂色の特急いなほ

E653系上沼垂色の特急いなほ3号(初日)

2024年4月21日、E653系のH202編成(4両編成)が上沼垂色に変更された状態で登場した。485系の各タイプに広く採用されていたカラーリングだが、ボンネット型のイメージに最も近かったように感じる。いずれにしても日本海の海岸沿いを走る姿が非常に爽やかな印象だ。

E653系上沼垂色の特急いなほ10号

E653系上沼垂色の特急いなほ10号

 

特急いなほが50周年(2019年)

1969年10月1日に運転開始した特急いなほ号が2019年10月1日についに50周年を迎えた。それに合わせて記念HMを掲げた特急いなほが運転されていたということで、そのデザインを含むお写真をご提供いただいたのでここでご紹介したい。デザインは2種類あるようだ。

50周年記念HM特急いなほ「ハマナス」 50周年記念HM特急いなほ「瑠璃色」

※ 画像提供:伊藤正宏様(トレインブックス)無断転用禁止。

◆特急いなほ号~上越新幹線の乗り換えがスムーズに(2018年)

乗換駅である新潟駅の在来線ホームが新幹線と同様に高架化され、同一ホームでの乗り換えを行なえるようにされた。一面のホーム上に自動改札機が設置されていてそこを通りさえすれば一部を除きスムーズな乗り換えが可能になっている。エスカレーターや階段を昇り降りする必要がないので利便性が大きく向上している。

2018年4月15日から供用が始まった。

◆E653系の特急いなほ号がさらにカラー変更!(2017年)

2017年秋、「瑠璃色」と「ハマナス色」の単色にリニューアルされることが発表され、すでに瑠璃色の編成は目撃されている。かなり大きなイメチェンとなった。この車体に単色のブルーというのは評価の分かれるところになりそうだ。顔だけブルーという塗装は北海道の気動車に多くあり、メタリックカラーならJR九州の883系SONICなどが思い浮かぶ。

瑠璃色の特急いなほ

 

 

とはいえ、イメージとしてこのカラーは客車、とりわけブルートレインのイメージが強いうえ、「いなほ」という列車の専用車両としてのカラーに適しているかというと少々疑問を感じる人も多いかもしれない。

はまなす色のE653系いなほ

 

一方で、12/29から運転を開始するハマナス色の方は「稲穂」との関連性が薄いとはいえ地元沿線を彩る植物であるハマナスの花をイメージしたもので、より魅力的なものになっている。

これらのカラーリングは既存のものをすべて置き換えるのではなく限定的なものとして採用されているようだ。

※画像提供:koganeturbo様ほか

◆E653系の特急いなほ号にトレインマーク登場!(2016年)

E653系・ヘッドマーク付き

特急いなほ号に投入されて以来ずっと「白幕表示」だったE653系電車の先頭車両。だが、ついに2016年3月末ごろから「INAHO●いなほ」といった配置で(●部分は夕日にいなほを重ねたデザイン)イラストトレインマークが表示されるようになっている。

写真を撮影した時点ではU102,U107編成ですでに確認できていたが、順次採用されていった。LEDとステッカー以外でのヘッドマークを廃していく傾向かと思われたJR東日本でこうした様子を見られたことはヘッドマーク・ファンにとってとてもうれしいことだ。

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