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特急しらゆき号の簡単な解説
◆2015年3月14日ダイヤ改正で北陸新幹線金沢開業に伴って登場し上越妙高・新井~新潟を結ぶ特急しらゆき号。車両は元フレッシュひたち号用の付属編成を耐寒耐雪仕様に改良したE653系1100番代・4両編成である。
設定当初から長らく5往復体制を維持してきたが2022年3月改正からは4往復運転されている。そのすべてが北陸新幹線はくたか号との接続で金沢と結ぶことを念頭に置いたダイヤとなる。ちなみに、速達タイプのかがやき号は上越妙高には停車しないので乗り換えはできない。
北陸新幹線と特急しらゆき号の乗継には特急料金の乗り継ぎ割引が適用される。特急北越号が担ってきた北陸都市間輸送の役割を、北陸新幹線と特急しらゆきのリレー形式で担うことになるが、乗り換えしなければならないことが利用者にどうとらえられるのかが気になるところだ。
余談だが、この車両は特急しらゆき号専用車両のようでいて、実際にはそうではない。2022年3月までは快速おはよう信越号・らくらくトレイン信越号に使用されたし、改正以降は特急いなほ号の1往復にも使用される。
特急しらゆき号データファイル
【登場時:2015年3月】 運転区間:新潟~上越妙高・新井
・ 使用車両:E653系1100番代
【2022年3月12日】1往復減⇒4往復に。
◆特急しらゆき号とE653系
特急フレッシュひたちで活躍していたE653系のうち4両編成のものが新天地で特急しらゆき号として活躍している。新たなカラーリングをまとって、特急北越に代わり新潟県内輸送の役割を担うようになった。
そして同じE653系でも7両編成のものは特急いなほ号として活躍している。新潟駅においては両者が顔を合わせるシーンもあり、互いの労をねぎらっているようにも見える。ただ、特急いなほ号にだけヘッドマークが用意されているため扱いの違いを強く感じてしまう瞬間でもある。
しらゆき号という愛称そのものは1963年から1982年11月15日ダイヤ改正まで19年間にわたって活躍した「金沢~秋田・青森」間の気動車急行で使用されていた。その急行しらゆき号は福井まで延長されたうえで特急白鳥号に格上げ編入されて姿を消したが、その白鳥号の細分化のなれの果てのようにして今走る姿に何とも言えぬつながりを感じる。