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伊豆クレイル(IZU CRAILE)の簡単な解説
◆ 小田原~伊豆急下田間を結ぶ快速のリゾート列車として2016年7月に登場した列車で、土休日を中心に運転してきた。JR東日本横浜支社公式ページでの説明によると、 IZU CRAILE(伊豆クレイル)の名称は、
Cresciuto(クレッシュート 伊語:大人、成長した)とtrain(トレイン)と
ile(イル 接尾辞:~に適した)を組み合わせた造語。「大人に適した列車」の意。
C(クール)+RAIL(レール)+E(エレガント)で「CRAILE」の表記とし、
景色と食、お酒を楽しむクールでエレガントな大人のリゾート列車で、
伊豆に来て欲しい(来てくれ~る)というメッセージを込めました。
と、解説されている。
エクステリアデザインが「柔らかさ・女性らしさ」を取り入れたものとなっている通り、特に女性を意識した構成となっており、「景色」・「食(とお酒)」・「会話」を楽しむ列車というコンセプト。自然豊かな海や山、伊豆の食材を味わいながらゆっくり行くリゾート列車として計画されている。音響にBOSEのスピーカーが設置されるなど、意外な部分でもこだわりを見せる。
2020年6月28日ラストラン(残念ながらイベント中止)
2016年7月の運転開始から4年を待たずして引退することが発表された。常磐線の全線復旧と同時に姿を消す651系がこちらでも姿を消すことで残すところ高崎線方面の特急運用などに限られることになる。
※後日発表でラストランイベントは中止となり2020年3月29日の運行が実質的にラストランとなった。
伊豆クレイル(IZU CRAILE)のデータファイル
【登場時:2016年7月16日】 運転区間:小田原~伊豆急下田 使用車両:651系
【】
【2020年3月29日】ラストラン。廃止。
◆ IZU CRAILE(伊豆クレイル)の車両の構成。
651系車両の改造によるもので、以前は特急スーパーひたち号に使用されていた車両、また現在特急草津、特急あかぎ号に使用している車両と同形式である。4両編成で、2号車がバーカウンターとラウンジの車両。1号車と3号車は旅行商品での販売、4号車のみ通常の切符での販売となる。
●1号車 海側がカウンター席で、2席に一つのテーブルとなる。山側座席は一段高い床になっており、テーブルを挟んで向かい合う対面式の座席配置となっている。シートカラーは海側カウンター席がブルー、山側はグリーン。24席。
●3号車 コンパートメント席。山側に通路を配置し、ゆったりとした2人掛けシートが枕木方向に配置され、テーブルを挟んで向かい合う形なので4人グループ向け。合計22席。各コンパートメントの入り口には季節ごとに掛けかえられる「のれん」があって、リピーターにとっても一つの楽しみとなりそうだ。シートカラーは西伊豆の夕日をイメージしてオレンジ色。余談だが、列車が走るのは東伊豆である。
●4号車 この車両だけが通常の切符で乗れる車両。快速列車だが座席指定のグリーン車となる。けっこう種車に近い座席配置で52席ある。大半が回転式リクライニングシートだが、先端2列の8席と逆の端の海側2列4席のみ、テーブルを挟んで向かい合う固定ボックスシートとなる。えきねっとでの購入は回転式リクライニングシート部分のみ可能である。
◆ IZU CRAILE(伊豆クレイル)の運転(アーカイブ)
運転開始日は、2016年7月16日(土)だが、その後土休日を中心に運転。
★運転区間とビューポイント
下り列車が小田原(11:40発)~伊豆急下田(14:06着)、途中、根府川付近でビューポイントが設けられており、1回目の徐行運転を行なう。2回目は伊豆熱川駅を過ぎてからの東伊豆海岸線のビューポイントで、やはり徐行運転。
上り列車は伊豆急下田(15:09発)~小田原(17:12着)。こちらは下りとは異なり、1回の一旦停車が東伊豆の海岸線ビューポイントで実施されるのみ。