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ななつ星in九州の簡単な解説
◆ 2013年10月15日に運行を開始した豪華寝台列車。一般的なみどりの窓口などでチケットを購入する列車ではなく、ツアーとしてのみ扱われる列車で、3泊4日コースと1泊2日コースがある。運行ダイヤに余裕のある区間の風光明媚な魅力をたっぷり味わえる列車として、それまでになかったジャンルにチャレンジした、日本での常識を打破した列車である。
※ 画像提供:KOGANETURBO様
言わずと知れた、ドーンデザインの水戸岡鋭司氏の代表作ということができる。実はこの列車、機関車と客車7両ということで意外と編成が短い。これは山間部に入った場合に駅・施設の限界を超えてしまわないためで、160mに収めるという大変な制約の中で設計・デザインが行なわれたという。(ちなみに、トランスイート四季島もトワイライトエクスプレス瑞風も共に10両編成)
※ 画像提供:歩王のれっつらご~
牽引する専用機関車は北海道で活躍するJR貨物のDF200型ディーゼル機関車(通称:RED BEAR)をベースにした新製機で、DF200型7000番代を名乗る。この番代区分は当然ながらななつ星の「7」を意識したものだ。そして当然のごとく、客車の形式も77系客車。両数の7両は結果的にそうなっただけのようだが、とにかく徹底して7があふれている。
77系客車の特徴と言えばその豪華さだが、その点はほとんどの人が知っているので別の点を取り上げると、
【1】一両一両が重量級。
マイ、マシフ、マイネ、マイネフと、すべての車両の重量記号が「マ」であり、ブルートレインのほとんどに見られた「ス」「オ」「ナ」より重く、電源車などに多い「カ」に次ぐ重い車両(42.5t以上47.5t未満)である。
【2】1号車が緩急車でなく2号車。
緩急車とは「車掌が乗り込むスペースと車掌弁(手ブレーキ)を備えた車両」で、車両の記号の末尾に「フ」が付く。これまでの寝台特急の場合、いずれも車端部にあたる車両は(電源車でない限り)緩急車が使用されてきた。しかし、ななつ星in九州においては2号車が緩急車となっており、1号車は「フ」のつかない「マイ77形」となっている、大変珍しい例である。
2022年、リニューアルしたななつ星
運行開始から10年目を迎えるJR九州の豪華クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」がリニューアル。客室数を減らし定員も20人に減らした一方、1.5畳の「茶室」が車内に新設定されるなど豪華になって2022年10月12日に博多駅で報道公開された。
2017年台風18号の影響
台風が毎年のように上陸する九州地方は2017年もその影響を何度も受け、一部区間が新たに災害による不通となってしまった。
その中にはななつ星in九州の運行ルートとして予定されていたものもあるため、ルートの一部が変更となっている。