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特急おき号の簡単な解説
◆新山口~米子・鳥取を結んで、現在ではスーパーおき号としてスーパーまつかぜ号と共通運用されている特急おき号。
比較的新しい形式で振り子式車両のキハ187系を使用して山陰本線西部を代表する特急の1つとして変わらない地位を保っており、2005年3月の改正で特急いそかぜ号が廃止された後は唯一山口県にまで到達する山陰特急となった。
もっとも、山陰本線西部と言っても海に近い路線から、益田以西で山口線に入ると一転して内陸部の横断区間であり、山間の観光地である津和野やりんご園がある徳佐などを通る。2013年7月28日の台風による災害で不通となっていたが、同年11月16日から津和野発着で部分再開、2014年8月23日の始発列車からSLやまぐち号を含む同路線のすべての列車とともに、運転を再開した。
*** 画像提供:kogane-turbo様
◆特急おき号のデータファイル
【登場時:1975年3月10日】
●運転区間:鳥取・米子~小郡(現:新山口)
運転本数:3往復 使用車両:キハ82系
【1976年10月1日改正】キハ181系に変更。
【1978年10月2日改正】1往復を出雲市発着に変更(松江駅高架化工事)。
【1982年7月1日改正】グリーン車の連結を廃止(多客期のみ連結継続)。
【1985年3月14日改正】全列車が米子~小郡に統一。
【1989年3月11日改正】上り1本を下関始発とする。
【1994年12月3日改正】多客期に連結されたグリーン車を廃止。
【1996年3月16日改正】1往復を鳥取まで延長運転。
【1997年3月22日改正】下関始発を廃止。全列車小郡発着に。まとめ⇒鳥取~小郡(1往復)、米子~小郡(2往復)
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【2001年7月7日改正】キハ187系を投入し、特急スーパーおき号に愛称変更。全列車、米子~小郡(3往復)に。
【2003年10月1日改正】下り2本、上り1本を鳥取発着に変更。
【 同年12月6日・7日イベント】特急まつかぜ号・特急おき号をキハ181系でリバイバル運転。
【2009年6月1日改正】全車両禁煙化。
【 同年 9月30日改正】車内販売終了。
【2013年7月28日豪雨災害】山口県阿東町徳佐近辺~島根県津和野町を襲った豪雨により橋脚流失が複数発生。益田~新山口が不通となる。
【 同年11月16日】津和野~益田の運転を再開。特急スーパーおき号は津和野~米子・鳥取で運転。新山口~津和野間には路線バス「ノンストップつわの号」を運転し、リレーする。
◆特急おき号のキハ187系
現在使用しているキハ187系は短編成を想定して設計された振り子車両。2両で走る姿は「これって特急?」と思ってしまうほど寂しさを感じるが、それでも山陰本線の特急高速化という点ではかなり大きな役割を果たしたようだ。
というわけで、高速化が実現したことに加えてもうワンランク上の魅力創出が必要なように思う。車両のデザインをもっと上質にすることから考えてほしい。少なくとも、このおちょぼ口のようなLEDマーク表示器を改善するだけでも・・・・。