★画像は特急いにしへ号ではなく、使用する車両と同形式の回送列車。
臨時特急いにしへ号の簡単な解説
◆ 特急いにしへ号は、奈良線に設定される特急としてはおよそ35年ぶり（※）の運行となる臨時特急で、京都～奈良間(41.7km)を1往復走る設定で2025年4月19日・20日、5月17日・18日（いずれも土・日）に運転する。途中停車駅は、宇治のみ。車両は289系3両で、全車指定席となる。列車内で記念乗車証の配布を予定している。今後の運転があるのか、またそこでの記念品配布の実施は定かでない。
特急くろしお用289系の付属編成を使用（参考）
同区間に設定されている快速の所要時間がおよそ44分ほどであり、所要時間を比較すると速達性を求める列車ではないことがわかる。着席保証によって奈良方面への誘客を図る列車であり、近鉄に圧倒的な力で敗北してきた奈良観光のシェアに対する挑戦を図るお試しの意味合いが強いと思われる。
最も大きな問題となってきたのは奈良市中心地へのアクセスの悪さであり、この点で近鉄に並ぶことは今更不可能なので、どのような策を練ってくるのかが楽しみである。
※かつて走っていた特急とは、臨時特急しらはま号。1989年5月まで。所要時間は45分（下り）だったことや、当時は快速の設定がなかったことからして、今回の設定より速達性を意識していたといえる。もっとも特急しらはま号は奈良をターゲットにした列車ではないので単純比較はできない。
臨時特急いにしへ号の運転時刻
【下り】（所要時間：55分）
京都9:41発～宇治9:57着～奈良10:36着
【上り】（所要時間：49分）
奈良16:14発～宇治16:45着～京都17:03着
臨時特急いにしへ号のデータファイル
【登場時：2025年4月19日】 運転区間：京都～奈良（奈良線経由）
・使用車両：289系（全車指定3両） 運転本数：1往復
