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急行西海号の簡単な解説
◆ 1954年10月1日に急行西海号と呼ばれるようになった列車は、駐留軍専用列車「Dixie Limited」を由来とする列車で、1952年4月から日本人の利用が可能になり2年半後に列車名がつけられたという歴史を持つ。
当初は東京~佐世保を24時間以上かけて結び、東京を朝の10:30に出発し、大阪は夜の有効時間帯である20:05に発車、翌日のお昼前である11:07に到着というロングラン急行だった。
後に1968年10月改正では愛称は残ったが実質的には廃止となった。というのも、それまで急行平戸号と呼ばれていた列車に急行西海の名を移したような形だったからだ。ただ、ここからの数年がもっとも寝台車率が高く、急行西海号が華やいだ時期だったと言えそうだ。
1975年には特急型の14系座席車を使用するようになったが同時に寝台車の消滅となった。同車両を定期列車にまた急行列車に使用した最初の例となったが、それは急行雲仙・くにさき・阿蘇と同時の出来事だった。
急行西海号のデータファイル
【登場時:1954年10月1日】 運転区間:東京~佐世保
【1968年10月1日】大阪~佐世保に短縮。
【1975年3月10日】14系座席客車化。急行雲仙との併結運転に。
【1980年10月1日】最終運転到着日。廃止。