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特急あそ号の簡単な解説
◆ 熊本~宮地を結ぶ特急として2025年3月改正まで西側経由の阿蘇観光の屋台骨を支えてきた特急あそ。かつては熊本~別府・大分 の特急として活躍していた時期もあり、イメージ的にはずっと活躍してきたように感じるが、実のところその間には16年物ブランクがあり、実働期間は意外と短い。使用車両は一貫してキハ185系。
特急あそ号復活そして2度目のサヨナラ
◆ 2004年に「九州横断特急」へと愛称を変更して消滅した「特急あそ」の名。それが再登場した2020年。このたびは、運転区間こそ短縮されたものの阿蘇山観光の足としてより一層その名にふさわしい役割で登場することになったものだ。
2020年8月8日ダイヤ改正での設定は3往復。熊本地震で被災した区間の復旧にあわせて実施される。同時に、本来 熊本~宮地に設定されていたD&S列車特急「あそぼーい!」号は熊本~別府に区間を延長し、運転本数を減らすことになった。
2004年までの特急あそ号
◆ 熊本~別府・大分 の特急で、JR四国から転入してきたキハ185系を使用して1992年7月~2004年3月の間運転された特急あそ号。それまで急行火の山号として豊肥本線で運転されていたものが、特急格上げされた際に名称を「あそ」としたものである。「火の山」の愛称をそのまま使わなかったのはちょうどその頃、同じ九州の雲仙普賢岳の噴火が起こっている真っ最中でイメージが良くなかったからだろうとの説がある。
その後、九州新幹線の部分開業の際に系統見直しと名称変更が同時に行なわれて「九州横断特急」と改められ、姿を消した。
なお、現在は特急あそぼーい!号という観光特急が走っているが、全くコンセプトが異なるため、別のページでのご紹介とした。また、漢字表記での夜行急行列車が関西と熊本を結んで急行阿蘇として活躍していた時代もあった。
***画像提供:kogane-turbo様
◆特急あそ号のデータファイル
【登場時:1992年7月15日】
●運転区間:別府~熊本 運転本数:3往復 使用車両:キハ185系
【1993年9月2日災害】熊本~緒方間の折り返し運転に。(1994年5月1日全線復旧)
【2000年3月改正】1往復を大分発着に。
【2004年3月13日改正】愛称を九州横断特急と変更。特急あそ廃止。
【2020年8月8日改正】豊肥本線災害復旧完了に伴って熊本~宮地間で3往復新規設定。16年ぶり。
【2025年3月15日】豊肥本線の特急系統再整理により特急あそは廃止。