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九州横断特急号の簡単な解説
◆九州横断特急号。 現在は別府・大分~熊本を豊肥本線(阿蘇高原線)経由で結ぶ特急列車として、3往復運転。2025年3月改正の際に特急あそ号が廃止されたタイミングで1往復増発されてこの体制になった。(2号のみが別府発、他は大分発着)
登場したのは2004年。九州新幹線が部分開業した際に、それまで走っていた特急あそ号と急行くまがわ号を系統統合・整理し、別府~熊本・人吉の列車を「九州横断特急」として、熊本~人吉の列車を「特急くまがわ号」として営業開始した。
2016年3月26日ダイヤ改正が一つの転機となり、その名の通り九州を横断するだけの特急になった。その改正では同時に特急くまがわ号も廃止されたため、一旦は肥薩線から特急が姿を消すこととなった。代わって、普通列車のいさぶろう・しんぺい号が、熊本まで区間延長された。
人吉発着時代
走行距離(最長)は247.6kmで所要時間は約5時間かかる列車があった。この時速50㎞程度の表定速度は特急列車としてはきわめて遅い。
2020年7月の豪雨により肥薩線:八代~吉松間が不通になって以来今なお復旧がかなわず(2025年3月現在)、かつての運転区間の再現は物理的に難しい状況が続いている。

◆九州横断特急のお役立ちサイトご紹介
・ 【座席探訪】・・・列車内の様子を解説してくれているわかりやすい写真集。車両のタイプごとに詳細な解説と画像が含まれているサイト。おすすめです。 ●キハ185系・九州横断特急/くまがわ
◆九州横断特急のデータファイル
【登場時:2004年3月13日】
●運転区間:別府~熊本・人吉 運転本数:4往復 使用車両:キハ185系
【2009年3月14日改正】全車禁煙化。
【2011年3月12日改正】特急くまがわ号を含めた系統整理。別府~人吉が下り1本・上り2本、別府~熊本が下り3本・上り2本になる。
【2012年7月13日災害】九州北部豪雨。当面の間は熊本~人吉での運行に。
【 同年9月3日部分復旧】豊後竹田~宮地間を残し運行再開。別府~豊後竹田を40番台の号数で、宮地~熊本・人吉を通常番台で運転。
【2013年8月4日】豊肥本線・被災不通区間の復旧・運転再開により、本来のダイヤに戻る
【2016年3月26日改正】特急くまがわ号廃止と同時に、肥薩線乗り入れ終了。全列車、別府~熊本となる。
【2016年4月14日災害】熊本地震の影響により、運休。
【2016年7月9日】阿蘇駅以東での運行再開。
【2017年3月4日】1往復増⇒阿蘇~大分・別府で2往復に。
【2017年7月8日】特急あそぼーい!が阿蘇~大分・別府の金・土・休日中心の運転となり、九州横断特急と共通ダイヤとなる。「九州横断特急」は「あそぼーい!」の運休日に運転。
【2017年9月17日】台風18号の影響で豊肥本線の一部区間が不通になり、九州横断特急・あそぼーい!が共に運休に。~10月2日再開。
【2018年3月17日改正】九州横断特急・あそぼーい!が共に阿蘇~別府1往復に減便。
【2020年4月24日~】新型コロナ・パンデミックの影響で九州横断特急・あそぼーい!全列車運休に。
【2020年6月19日】運転再開。あそぼーい!は引き続き運休となり、九州横断特急が毎日運転に(~8/7)。
【2020年8月8日】熊本~別府で2往復運転(2・3・71・74号)。71・74号は特急あそぼーい!と共通ダイヤで、あそぼーい!の運休日に運転。
【2022年9月23日改正】2・3号を大分発着に変更。
【2025年3月15日改正】1往復増⇒3往復に。