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寝台特急あけぼの号◆データファイル

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寝台特急あけぼの号の簡単な解説

オハネフ25形・特急あけぼの◆ 上野~青森を結んで高崎線・上越線・羽越本線などを経由して1往復運転してきた寝台特急あけぼの号。
全盛期には上野~秋田・青森のブルートレインとして3往復走っていた時代もあったが、その当時は引退時の経路ではなく、奥羽本線経由で(福島・山形・新庄・横手などを通って)運転していた。したがって最終型の寝台特急あけぼの号は、以前は寝台特急出羽号だったものが愛称統合によって寝台特急鳥海号となり、さらに名称を「あけぼの号」に変更したもの。つまり愛称だけが長生きしたもの。ちなみに、同じ経路で走る昼行特急として特急つばさ号があった。

2014年3月15日改正にて、臨時列車化された。GW臨、夏臨、冬臨は短編成とはいえ運転された。しかしその後の2015年春臨時列車は設定がなく、これにて終焉。客車のほとんどは海外譲渡され、一部が小坂鉄道という展示施設にて保存されている。
このページの画像提供:YOMPAQ様・kogane-turbo様(無断使用禁止)

◆寝台特急あけぼの号データファイル

akebono4【登場時:1970年7月1日】
・ ●運転区間:上野~秋田  運転本数:臨時列車(毎日運転)として1往復  使用車両:20系
※ 上野~黒磯でEF65形1000番代が牽引=同機関車のブルトレ初運用。

【 同年10月1日改正】定期化。運行区間を上野~青森に延長。
【1973年10月改正】秋田発着列車を増発⇒2往復に。
【 同年12月ごろ】食堂車の営業を停止⇒やがてB寝台車に置き換え。
【1980年10月1日改正】20系から24系に変更。(20系最後の定期寝台特急だった)
【1982年11月15日改正】夜行急行津軽のうち1往復を格上げ⇒計3往復に。24系25形客車使用開始。
【1984年10月14日】ヘッドマークが復活。(寝台特急ゆうづる号とともに)
【1988年3月13日(青函トンネル開業)改正】秋田発着の1往復を廃止⇒2往復に。
【1990年9月1日改正(山形新幹線建設工事開始)】運行経路を以下の通り変更。
・《1》東北本線・陸羽東線・奥羽本線経由に変更。
・《2》高崎線・上越線・信越本線・羽越本線・奥羽本線経由に変更⇒寝台特急鳥海として運行。
・《臨》81・82号を東北本線・仙山線・奥羽本線経由に変更。
【1996年】臨時寝台特急あけぼの81・82号を廃止。
【1997年3月22日改正】寝台特急鳥海の運行経路を踏襲して寝台特急あけぼのを設定。つまり陸羽東線経由のあけぼの号が廃止、鳥海の愛称が廃止。


【2002年1月16日】ゴロンとシートのサービス開始。
【2002年10月1日】ゴロンとシートレディースのサービス開始。
【2006年7月13日~8月8日災害】土砂崩れの影響により羽越本線を通行できず、東北本線・北上線経由で迂回運転。
【2009年3月14日改正】上野~長岡をEF64形牽引に変更。
【2010年3月13日改正】上野~長岡をEF64-0からEF64-1000牽引に変更。
【2010年12月4日改正】ブルートレイン便が廃止⇒制度そのものが消滅。
【2012年12月29日】583系を使用して16年ぶりに臨時特急あけぼの81・82号が設定された。

【2014年3月14日改正】老朽化を理由に廃止。

◆定期運転終了後の運転実績

【2014年春】青森発4月24日~5月5日、上野発は各一日遅れにて運転。

【2014年夏】運転。

【2014年~2015年冬】運転。

【その後】設定なし。事実上の消滅。

◆寝台特急あけぼの号動態保存の話題

・長らく使用されてきたブルートレインの車両、電源車も含む4両が秋田県の小坂鉄道レールパークに譲渡され、園内運行や宿泊施設としての利用も計画されている。テールマークにはもちろん「あけぼの」のマークが表示されているということで、多くのファンが訪れることを期待したい。

◆寝台特急あけぼの号の画像集

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青森駅にて撮影したもの。かつては上野行きと大阪行きの寝台特急が次から次へと入ってきては出発していた青森駅も、この2011年12月時点ではこの特急あけぼの号と寝台特急日本海が残っていたが、日本海は2012年春のダイヤ改正で臨時列車化されたため「最後の一本」となった。

 

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画像提供:YOMPAQ様・kogane-turbo様・大澤達也様

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1997年までは福島まで東北本線を北上していたブルートレインあけぼの号だが、その途中の黒磯までが直流電化区間ということで、このEF65PF機が牽引していた。

 

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末期でもEF64 1000番代からEF81への交換が行なわれていたが、写真のように交流区間のエースだったED75が使用されていた時代もあった。実際、東北本線や奥羽本線などでブルートレインというとこの機関車のイメージが強い。

運転経路がいろいろと変更になった寝台特急あけぼの号は、末期の長岡回りでなく福島~奥羽本線経由~秋田~青森だったころはED75形700番代に牽引されていた。この経路は東北本線寝台特急はくつる号や常磐線経由寝台特急ゆうづる号よりもかなり遠回りのような印象を受けるが、意外にも距離的にそれほど大きな差はない。 しかし、奥羽山脈の山越え区間があるため、所要時間の面では大きな違いを生じさせた。

多客期には583系電車寝台車両を用いた「あけぼの81号・・」という列車も、トレインマークつきで走っていた。
akebono1583系寝台特急あけぼの

当時の上野駅はこうした夜行列車が増発されなければならないほど、オンシーズンには大賑わいだった。さて、当時よりはずいぶん短い6両編成で、2012年年末に583系あけぼの号が走った。イベント的要素が強い列車とはいえ、こうした復活劇はファンにとってうれしい。

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