JR東日本に夜行列車が登場する!
2027年春、JR東日本に夜行列車が登場することになりました!。特急ひたち・特急ときわに使用されているE657系特急電車1編成をオールグリーン車で1~4人用の個室タイプに改造。定期運行ではないものの、主に首都圏と北東北エリアを時期に応じて走らせる計画。
全車両グリーン車という設定の感想
料金が高くなるんじゃないかという心配があるかもしれないが、現在のサンライズ出雲・瀬戸の最も安いタイプである「ソロ」の寝台料金が6600円。そして仮に東北本線(と3セク)で東京~青森と考えた場合のグリーン料金はというと、701Km以上なので6600円。
そして、フラットにした状態の乗り心地、面積を考えると「全く高くない!」というのが感想です。
実際に詳細が発表されているわけではないので独特の料金設定などがあるかもしれませんが、個人的にはかなり楽しみな列車であることは間違いありません!!!
新夜行列車の車両は?
エクステリア・インテリアともにJR東日本建築設計がデザインを担当。
エクステリア・デザイン
車両全体を包み込むのは2色のブルー。明るい青「メモリアルブルー」はブルートレインと呼ばれた寝台客車のイメージを呼び起こすような色。そして濃紺の「ミッドナイトホライズン」は真夜中から夜明けへと向かう時の流れを象徴したもの。
両方のカラーが編成全体にバランスよく配置されていて、各車両に両方の色が入っているのだが、先頭部分に限って言うなら1号車側は「メモリアルブルー」、10号車側は「ミッドナイトホライズン」を基調とした配色となる。かつてのブルートレインでは白やシルバー、ゴールドなどの帯が水平にあしらわれていたが、この車両では2色の青の境目として斜めに配置されている。それは夜明け前の一瞬の輝き「ブルーモーメント」を描き出し、「かつての夜行列車の旅の楽しさを受け継ぎながら,地域住民とともにその地域の新しい未来を切り拓いていく」というJR東日本の意志を表現したものだという。
インテリア・デザイン
「シンプルでありながら上質な移動空間」というコンセプトで、全ての座席が個室タイプとなるグリーン車指定席とする。
プレミアムグリーン個室(1人用/2人用)
1名での利用に加え,2名以上での利用も想定。ワンランク上の、快適にゆったり過ごせる「プレミアムグリーン個室」は広々としたL字型ソファを配置。座面を組み替えればフルフラットのベッドスタイルとして横になって休むことができる、実質的に寝台特急。

新・夜行列車のプレミアムグリーン車
玄関や荷物置きとして使用可能なスペースもあり、部屋の広がりを感じられるシンプルな形状と配色を採用。素材感豊かな塗装面を床から天井まで大胆に使った上質な空間となる。
なお、横になれるフルフラット面の大きさは幅190 ㎝×長さ200 ㎝程度。(2 人用個室︓フラット使用時)
※プレミアムグリーン車という種別はサフィール踊り子号にのみ採用されている(2025年6月現在)。
グリーン個室(1人用)
ゆったりくつろげるよう落ち着いた色味の座席生地と、やわらかな丸みを帯びた形状と,表情豊かな素材感を備えた上質な空間。
簡単な操作でフルフラットにすることができ,横になって就寝できるので長時間の移動も快適に過ごせる。
フラット使用時の大きさは幅 90 ㎝×長さ 195 ㎝程度(1 人用個室)
グリーン個室(2人用)
2人用個室には華やかで親しみやすい配色を採用し、家族や友人との会話が弾む空間に。1人用個室と同様、やわらかな丸みを帯びた形状と,表情豊かな素材感を備えた座席だ。
フラット使用時の大きさは幅 185 ㎝×長さ 200 ㎝程度(2 人用個室)
グリーン個室(4人用)
この部屋は常時フルフラットの個室。4人が横になれる広さを備えているので家族連れも安心して利用できるのが今までにない部屋だ。
フルフラット面の大きさは幅 325 ㎝×長さ 195 ㎝程度
ラウンジ・販売スペース
5号車に設けられるラウンジは、列車の利用客であれば利用できる車内唯一のオープンスペース。開放的でありつつも乗客をやさしく包み込むような落ち着きのある空間。旅のひと時を乗客同士で共有するもよし、グループ客の語らいの場にも良いスペースだ。
販売スペースについてはまだ詳細が発表されていないようで、有人なのか自動販売機なのかわからないが設けられる計画である。
バリアフリー対応
6号車に車いす利用者に対応した1名用/2名用のグリーン個室が計2室設置される。
※ 画像はすべてJR東日本プレスリリースより