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特急南紀号・ワイドビュー南紀号◆データファイル(2024-3改正版)

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キハ82・特急南紀号

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特急南紀号の簡単な解説

◆ 名古屋~新宮・紀伊勝浦を結ぶ特急列車として運転される特急南紀号。過去には特急くろしお号が天王寺~名古屋を直通していたが、それを系統分割して誕生したのが紀勢東線の特急南紀号というわけだ。

キハ82からキハ85への置き換えが完了した1992年(平成4年)から4年後の1996年(平成8年)7月に「ワイドビュー南紀」という名称が与えられたが2022年3月12日のダイヤ改正で再びシンプルに特急南紀と呼ぶことになった。

キハ85系投入は特急ひだ号用に登場してから遅れること3年。この置き換えによって特急南紀は一気にスピードアップが図られ、4時間を越えていた名古屋~紀伊勝浦間(表定速度60km/h未満だった)が3時間20分ほどに短縮された。そしてさらに2023年7月1日ハイブリッド型HC85系を一気投入。翌2024年3月からは新宮~紀伊勝浦間をワンマン運転するなど、省エネと省力化が進んでいる。

特急ワイドビュー南紀号キハ85系

◆特急ワイドビュー南紀号・南紀号のデータファイル

【登場時:1978年10月2日】
●運転区間:名古屋~紀伊勝浦  運転本数:3往復  使用車両:キハ82形(キハ80系)

キハ82系特急南紀・多気駅付近

キハ82系特急南紀・多気駅付近 ※画像提供:Amanogawa_exp

【JR発足時:1987年4月1日】
●運転区間:名古屋~紀伊勝浦  運転本数:4往復  使用車両:キハ82形(キハ80系)
【1992年3月14日】キハ85系に置き換え

【1996年7月25日】キハ85系ワイドビュー南紀号に加え、373系、383系特急にも「ワイドビュー」を付け始める
・       (時刻表への表記は9月から)
【2017年3月4日改正時】
●運転区間:名古屋~新宮・紀伊勝浦  運転本数:4往復  使用車両:キハ85系
【2022年3月12日】ワイドビューの名称を廃止してシンプルに特急南紀号となる。
【2023年7月1日】HC85系を一気投入・デビュー。

【2024年3月16日】新宮~紀伊勝浦でワンマン運転を開始。

ワイドビュー南紀・後継車両はハイブリッド電気式

まだまだ古さを感じさせないキハ85系も早いもので30年の歳月が経過した。JR東海はその後継車両HC85系を2023年7月から投入。高山本線の特急ひだに続いて新型が活躍することになる。

エンジンで発電機を回してモーターで走るタイプの車両で、蓄電池を搭載して電気を効率よく使う車両となる。エンジンが2基から1基になるのでメンテナンス性や静粛性にも期待がかかる。

◆ HC85系の車両性能(JR東海HP)

◆ HC85系の車内装備(JR東海HP)

◆特急南紀号の画像集

ワイドビュー南紀号のバンパークッション

紀勢本線における長年の懸案事項であった「鹿との衝突」対策として、スカート部にウレタン製のバンパー・クッション(←正式名ではない)が取り付けられて、真っ先にそこに目が行ってしまう姿になっていた時期があった。見た目だけで語るならあまり歓迎ではないのだが、鹿との衝突発生後の処理に伴う遅延がかなり軽減できていることから、一般形車両のキハ25系などにも使用していたようだ。
特急南紀号・名古屋駅特急南紀号・紀勢本線栃原駅
▲イラスト・トレインマークが美しい。1989年8月。栃原駅
キハ82・特急南紀号《文字マーク》
平成4年に全列車が新型車両に置き換えられるまでこの路線で活躍し続けたキハ80系。この特急南紀こそが、キハ80系の定期運用最後の特急だった。その美しく流麗な姿は人気が高く、勢力衰退を惜しむ大勢のファンに最後まで注目された列車だ。現に今でも過去の車両を語ると必ず話題に上る車両だという。多客期にはかなり長い編成が見られることもあった。

特急南紀号にイラスト・トレインマークが採用されたのは1985(昭和60)年。それゆえ、右の上下の写真(1983年撮影)ではまだ「文字式」のトレインマークとなっている。となりには当時臨時特急として14系座席客車化されていた特急金星号(定期運転は1982年1月で終了)が停まっているのが見える。

キハ82・特急南紀号

キハ82・特急南紀号 ※画像提供:Amanogawa_exp

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