特急はるか号の簡単な解説
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◆ 米原・草津・京都~関西空港を結ぶ空港アクセス列車として運転されている特急はるか号。南海電鉄の特急ラピートとライバル関係にあるが、成田エクスプレスと同様、JRのネットワークの広がりに強みを見せ、とりわけ新幹線からの乗り継ぎユーザーの高い支持を得てデビュー時から活躍してきた。
一時期、定期列車の削減を実施したりもしたが、2016年にJR西日本が発表した「訪日外国人旅行者受け入れ強化策」の一環としてふたたび30往復の設定を回復。また一段と利便性を高めた。無料公衆無線LANサービスが2014年12月から2015年7月にかけて順次実施されたが、それはJR西日本では第一号だった。
車両は専用の281系が設定当初から現在まで一貫して担当。定員200名の5両編成としてスタートしたが、後に6両編成・9両編成での運転をするようになった。「はるか」という愛称は一般公募によるものであり、投票数ベスト3には入っていなかったものの、「空」・「日本らしさ」のイメージを両立する愛称として選ばれた。
最近では空港アクセス特急という本来の目的だけでなく琵琶湖線方面から大阪南部への足としての利用の色も併せ持っている。
特急はるか号30周年
関西国際空港開業とともに登場した特急はるか。1994年から30年を迎えた2024年で30周年となった。その記念企画としてちょっと控えめなロゴマークのラッピングが実施されている。初期から活躍している281系、追加投入された271系ともにラッピング車が登場している。
はっきり言って、よく見ていないと見落としそうなくらい控えめな感じだが、デザインを邪魔しない感じで好感が持てる。
なお、ハローキティーラッピングと併用のものと、プレーンなデザインに記念ロゴのものとが存在している。
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特急はるか号のデータファイル
【登場時:1994年9月4日(関西国際空港開港)】
●運転区間:京都・新大阪~関西空港 ●運転本数:29往復 ●使用車両:281系5両編成
【1995年7月15日】基本編成を6両編成とする。
【 同年7月21日~8月31日】草津発着の区間延長運転を実施(1往復)。
【 同年11月1日】はるかレールゴー・サービス開始。
【1996年3月16日改正】「京都~新大阪」間を臨時運転としていた全列車を定期列車化。
・ ⇒京都~関西空港(30往復)に。うち1往復を毎日運転の臨時列車として草津~京都間延長。
【1998年12月1日改正】全列車に自由席設置。
【2000年3月11日改正】草津発着の臨時列車を定期列車化。
【2002年8月31日】はるかレール・ゴーサービスを廃止。
【 同年10月1日】編成の方向転換。
【2003年6月1日改正】米原発着列車を2往復設定。
【2007年3月18日】喫煙コーナーを撤去、全面禁煙化。
【2008年10月1日】J-WESTカードでのチケットレス割引を開始。
【2010年3月13日改正】日中の6往復を毎日運転の臨時列車化に。
【2011年3月12日改正】毎日運転の臨時列車6往復について、毎日運転をやめて通常の臨時列車に。
【2013年3月16日改正】B特急料金適用開始。特急料金・チケットレス特急券などを値下げ。
【2016年3月26日改正】6往復増発⇒30往復に。30分ヘッド運転再開。
【2019年】ハローキティ・ラッピング列車が登場。
【2020年3月14日改正】増結用271系車両が登場。
【2020年4月1日~当面】コロナウィルスの影響で増結用車両なしの6両で運転。
【2022年7月1日】一部再開して19往復の運行に。
【2022年11月1日】30往復に戻り、パンデミック前の水準に回復。
【2023年3月18日】大阪駅地下ホーム(うめきた新駅)開業。(2/13から地下の新ルートの供用開始)
特急はるか号とコロナ禍
コロナ禍の影響を受けて、2020年9月以降はおもに日中の列車本数を削減して大幅減便を実施してきた。しかし、2022年7月1日には一部再開して19往復の運行とし、さらに11月1日からは11往復を再開し「1時間2本の運行」に戻る。この決定について、「水際対策の緩和に伴い、関西国際空港のご利用増加が見込まれるため」とコメントしている。
◆特急はるか号に新型車両「271系」投入発表!~2020年~
インバウンド需要が高まっている状況を受けて、特急はるかに使用されている281系の増結用の車両として271系という新型車両を投入した。
3両編成6本が新製されたが、従来の281系が6両編成9本と付属3両編成3本存在していることから、すべての基本編成に増結が可能になり、9両編成が基本形となる。
しかしながら、2020年春は新型コロナウィルス(COVID-19)の影響により様々な活動の自粛が求められ、海外からの流入もなく、4月からは増結なしの6両で運転することになった。波乱の幕開けである。(画像提供:KOGANETURBO様)
◆特急はるか号にハローキティ・ラッピング列車登場!~2019年~
昨年、500系新幹線にピンク色のハローキティ・ラッピング列車が現れて大いに話題となった。それまでのエヴァンゲリオン・ラッピングや500系オリジナル塗装とのイメージのギャップが大きかったことで、話題性が非常に高かったのだが、こちら「特急はるか」の281系電車もハローキティ・ラッピング列車が登場。500系とは対照的なまでに「落ち着いたイメージのラッピング」が施されている。
281系本来のカラーリングは手を加えず、花柄をあしらったり、着物を着たキティちゃんが先頭部分に描かれたりして、可愛らしさを上品に打ち出している。
※画像提供:KOGANETURBO様
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