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急行(快速)狩勝号の簡単な解説
◆ 滝川・旭川~帯広・池田を結ぶ現役の快速列車。急行としての使命を終えたのは1990年9月1日改正。以後、快速狩勝としてその名を伝えているが、今や1往復半が細々と歴史を語る語り部のように生き残っている印象だ。
・愛称の登場は1958年10月1日の準急としてのデビュー時で函館~釧路という、SL&客車を使用した異例のロングラン準急列車だったが、1961年4月15日改正で急行格上げされキハ56系気動車化された。札幌~釧路間の所要時間で比較すると2時間半近い短縮となった。
・※画像提供:タケチャン様・K-office様
その後、特急おおぞらとして格上げされたり、急行まりも、十勝、阿寒などの愛称の列車たちを統合して急行狩勝とした時期もあった。
転機が訪れたのは1981年10月改正の石勝線開業。札幌から道東への短絡ルートが新設されたため滝川~新得間が急速にローカル線と化し、そのままのルートで継続された急行狩勝号の需要も当然のごとく低下していった。
それでも美しい紅葉路線!
この列車でこの地を訪問したのは2014年10月10日。本州とは異なり、この地の紅葉にはちょっと遅めの訪問だったようだが、それでも空知川を見下ろしつつゆっくりと楽しむことができる紅葉は本当に見ものだった。フラノ紅葉エクスプレスが9月上旬から10月前半まで運転される。
おすすめサイト
◆北海道の中年鉄ちゃんの戯れ言日記・・・このページのキハ56系の写真をご提供くださったタケチャン様のサイト。
・・・キハ56系初期車はやや「寄り目」との情報。
急行狩勝のデータファイル
【登場前:1958年7月15日】函館~釧路を結ぶ準急407・408列車に命名。準急狩勝となる。
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【登場時:1961年4月15日】急行格上げ、運転区間調整。
・ 運転区間:札幌~釧路(函館本線・根室本線経由) (1往復)
・ 使用車両:キハ56系(両)
【 同年6月15日】函館~根室の不定期列車として1往復増発。⇒10月1日に再編により廃止。急行摩周へ。
【1962年5月1日】1往復増⇒2往復に。1往復の一部編成が富良野線経由で旭川へ。
【 同年10月1日】1往復を特急おおぞら号に格上げ。札幌・旭川~釧路に1往復が残る。
【1968年10月1日】急行十勝・まりも・阿寒を狩勝に統合。下り4本・上り3本に再編。
【1972年3月15日】札幌⇒根室の急行狩勝2号の釧路⇒根室間を急行ノサップに分離。
【1975年7月18日】旭川~富良野間を普通に格下げ。
【1978年10月2日】急行ニセコ3号の根室⇒函館を札幌で系統分離、札幌以東が狩勝に⇒4往復に。
【1980年10月1日】旭川発着を廃止。
【1981年10月1日(石勝線開業】夜行を含む2往復を急行まりも号として系統分離。⇒2往復に。
【1982年11月15日】1往復に旭川発着普通を連結。
【1984年2月1日】根室⇒札幌のうち、根室⇒釧路間を下りと同様に急行ノサップに分離。また、1往復を帯広~釧路間普通に格下げ。
【1986年11月1日】1往復を快速十勝に格下げ。1往復のみとなりG車廃止。
【1990年9月1日】快速列車に格下げ、急行狩勝廃止。
快速狩勝号データファイル
【1990年9月1日】快速狩勝のみの時代に突入。
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【2016年8月】台風10号による被害で東鹿越~新得が不通に。滝川~東鹿越間での運転となり、復旧の見通しは立たず。
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