急行くりこま号の簡単な解説
◆ 仙台~盛岡・青森を結ぶ急行として1982年11月15日の東北新幹線本格開業前日まで活躍した急行くりこま号。1960年の登場時は準急くりこまだったが1966年に急行格上げとなり1972年3月に電車化された。気動車時代と電車化後ではまるでイメージの異なる列車だった。というのも、気動車時代は多層建て列車でいくつもの駅で分割併合作業を行うため時間のかかる列車だったのに対し、電車化された後は時速81キロを超える表定速度で特急レベルになり、しかも急行たざわ号を追い抜くシーンがあったことで韋駄天急行として名をはせた。
急行くりこま号のデータファイル
【登場時(準急):1960年6月1日】
・ ●運転区間:仙台~盛岡 運転本数:1往復 使用車両:24系
【1963年10月1日】2往復増発。(併結列車:たざわ・もがみ・むろね・さかり・はやちね など)
【1965年10月】2往復を電車化して急行いわてにスジを譲り上野直通列車となる。⇒1往復に。
【1966年3月5日】急行格上げ。
【1968年10月1日】仙台~青森に区間延長。同時に急行むつの1往復を編入して合計2往復に。
【1970年10月1日】急行むつから編入された列車を格上げし特急はつかりに編入。⇒1往復に。
【1972年3月5日】455系電車化。仙台~青森を4時間45分で結んだ。
【1978年10月2日】急行いわて号の区間短縮により2往復編入。⇒3往復に。
【1980年10月1日】これまで全車指定席で1往復運転していたが自由席設定。全国の急行として最後まで残った全車指定だった。
【1982年11月15日(東北新幹線本格・上越新幹線開業)】この前日がラストラン。