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特急ひたち号の簡単な解説
◆品川~いわきを結び、常磐線の速達タイプ特急列車として運転される特急ひたち号。停車駅が多いタイプとして活躍してきたフレッシュひたち号を新設の特急ときわ号として分離し、スーパーひたち号を単純に特急ひたち号として整理した。なお、時を同じくして普通車指定席の料金体系に、新たに「事前料金」「車内料金」を設定。事前料金は車内料金より260円安く設定される。このサービスは特急ときわ号、特急スワローあかぎ号にも採用された。
東北・上越新幹線開業で廃止が相次いだ1982年11月改正での上野口の特急群(特急ひばり・特急はつかり・特急はくたか、その他)にあって、ほとんど影響を受けることなく存在し続けてきた希少な列車だ。ちなみに、その際、常磐線経由で青森までつないでいた特急みちのく号も廃止され、特急ひたち号に短縮編入された(11往復⇒12往復へ)。
485系がフルに活躍していた時代から651系スーパーひたちへ、さらにフレッシュひたちなどの設定でE653系も投入された。651系はJR化後のかなり早い時期に「タキシードボディーのすごいやつ」というキャッチコピーを引っ提げて登場した。LEDヘッドマークを装備し、列車愛称だけでなく「ひたち15号」などの列車号数を表示するなど、味気ないながらも斬新な表示方式だった。
それらが一時代を築いたのちの2012年、新たな世代としてE657系電車にすべて置き換えられた。
運転区間に目を向けると、東日本大震災前までは原ノ町・仙台という常磐線北部にも足を延ばしていた。2011年3月11日以降、物理的に寸断されてしまった常磐線北部区間ではあるが、実際には震災に関係なく「いわき駅」を境にして系統分割して、E653系の特急を新設することが予定され、愛称募集まで行なわれていた。
***画像提供:studio-toshi様
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特急ひたち・ときわの E657系電車に、往年の特急列車フレッシュひたちのリバイバルカラーを施し、茨城DCを盛り上げる。※リバイバルカラーは5 色(緑・紅・黄・青・橙)をそれぞれ 1 編成に実施します。
◆特急ひたち号・データファイル
【登場時:1969年10月】
・ ●運転区間:上野~平 運転本数:1往復 使用車両:キハ80系
【1970年7月改正】上野発着特急初の自由席2両を設定。
【 同年10月改正】定期列車化。
【1971年4月改正】上り列車のみ東京駅に乗り入れ。
【1972年7月】485・489系を臨時特急ひたちに使用。
【 同年10月改正】485系使用開始し、5往復に増発。エル特急指定。
・ 運転区間を東京・上野~平・原ノ町・仙台に。
【1973年4月】東京乗り入れを中止。
【 同年10月改正】1往復増発⇒6往復に。
【1975年3月改正】2往復増発⇒8往復に。
【1978年10月改正】3往復増発⇒11往復に。
【1982年11月15日改正(東北新幹線本格開業)】常磐線の昼行特急を特急ひたち号に統一。
・ 1往復増発⇒12往復。
【1985年3月改正】急行ときわ号を特急ひたち号に格上げ統合。下り24本、上り23本に大増発。
【1986年11月1日改正】26往復に増発。編成は485系9両編成に統一。
【1989年3月11日改正】651系電車投入。同時にスーパーひたち号の名を与える。(7往復で開始)。
【1990年3月10日改正】ホームタウンひたち運転開始。651系スーパーひたち号が15往復に。
【1992年3月14日改正】651系追加投入で増発。下18、上17に。
【1997年10月1日改正】E653系によるフレッシュひたち号運転開始。
【1998年12月1日改正】485系がすべて651系・E653系に置き換え。
・ 愛称がスーパーひたち・フレッシュひたちに再編。
【2002年12月1日改正】エル特急の種別を廃止。
【2007年3月18日改正】全車禁煙化。
【2011年3月11日】東日本大震災。
【 同年4月17日】上野~勝田で運転再開。
【2012年3月17日改正】E657系導入開始。スーパーひたち号(いわき~仙台)間を正式廃止。
【2013年3月16日改正】全列車E657系に統一。
【 同年10月~】約一年半の計画で、フレッシュひたち号1往復にのみ651系復活。
・ (目的は、E657系の車内の各座席上部に、指定席の発売状況を示すLEDランプ取付け工事。)
【2015年3月14日改正】フレッシュひたち号を特急ときわ号として分離。スーパーひたち号がひたち号に。また、上野東京ラインの開通により、下り1本を除きすべて品川発着に。⇒下13本・上15本。全車座席指定席化(未指定券あり)。
【2020年3月14日改正】東日本大震災による不通区間が復旧し、品川・上野~仙台に3往復が再設定。
【2023年3月18日改正】全列車が品川発着となり上野発が消滅。
***画像提供:kogane-turbo様(ひたち色485系)
特急ひたち号いろいろ
E657系は常磐線の顔としてすっかり定着した。そして上野東京ラインの開通により東京・品川まで顔を出すようになり、ますます存在感を向上させている。
ほんの少し前まで主役の座についていたのはE653系。幾つかのカラーバリエーションがあって乗る人・見る人の目を楽しませてくれた。今はE657系への置き換えが完了し、第2の人生を歩むため羽越本線の特急いなほ号・特急しらゆき号の運用への改造が行われた。
※ 画像提供:Toshi.H様 K-Office様・YOMPAQ様・♪An’s Railway memo☆ 様
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・東京・上野から各方面への新幹線が次々開業してからというもの、上野駅発着の特急列車の主はこの特急ひたち号系だったのではないだろうか。車両はながらく「お古ばかりまわってくる」と揶揄されたものだが、そんな話も今は昔。
【ボンネット485系画像(ページトップ)】1980年代半ば、L特急ひたち号がどんどん増発した時に九州で特急有明号などに使用していたボンネット車が多数転入してきた。特徴的だった転入車両の赤スカートは順次塗り替えられていったため、この塗装の写真は非常に貴重だと言える。
【651系(15号)】デビュー間もない頃の、上野駅でのスーパーひたち号。 初めて見たときは何だか掃除機のような面構えの電車だという印象(あくまでも個人的感想)だったが、見慣れてくるもので今ではかっこいいとさえ思うから不思議だ。
【最下部画像(54号)】は仙台駅で見かけた、震災前のスーパーひたち号の姿。デビュー当時となんら変わらない印象の651系特急電車。カラーリングも変更されていないわりには、車両のデザインは今でも新鮮味がある。ただ、LEDトレインマークはやはり味気ない。それでも、列車の号数が大きく表示されている点は乗客にとって乗り間違えにくいメリットがある。