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快速湯けむり号の簡単な解説
◆ 仙台~新庄を結ぶ臨時快速列車として、2020年7月23日から設定された快速湯けむり号。2020年4月12日の運転をもってレギュラー運転を終えた快速リゾートみのり号の後を受けての、陸羽東線唯一の快速列車となる。
当初使用した車両は陸羽東線色および陸羽西線色のキハ110系(【仙ココ】110形2両・111形+112形)であり、普通列車としての車両に、専用ラッピングが施されたものだった。指定席も24席設けられた。
※ 詳しくはJR東日本・仙台支社HPで
このラッピングは、鳴子温泉峡を中心とした温泉資源豊かな陸羽東線らしさを押し出したもので、手ぬぐいをイメージして水玉模様のようにポツポツと点を描いたデザイン。その水玉の一部には温泉マークが描かれていたりして芸の細かな可愛らしさがある。車内装飾も少し行われ、座席の窓上にあるスペースを活用して路線図と沿線の観光情報を紹介するポスター掲出が行われた。
陸羽東線の快速観光列車として
リゾートみのり号のクオリティの高さは、乗った人に尋ねるとよくわかる。縦にとても大きな窓や前面展望可能なフリースペース、車内に統一された紅葉感など、今考えても非常に引退が惜しまれる。
そのことを思い出すとキハ110系の快速列車ではやはり役不足に思えた。そのようなわけで2024年登場のSATONOが陸羽東線にも来てくれることを期待する向きもあるが、2024年2月現在そのような計画はない。
快速湯けむり号と2021年東北DC
2021年4月~6月の東北DC(デスティネーションキャンペーン)をきっかけとして、4/17からキハ111形&112形-0番代による南東北の祭りラッピング車両による運転が行われている。この0番代は盛岡から転属してきたもので、リクライニングシートを採用した車両。古い言い方をすると急行型車両の名残のような車両である。
前面の下部のスカート部分が3本パイプのスカートになっているのが特徴の一つだ。リゾートみのり引退から少し寂しくなっていた陸羽東線だが、少しのにぎわいを見せてくれる。
快速湯けむり号レトロラッピング車両
にぎやかなイラストが側面を飾っていた状態から一変して、150年前の客車風にデザインされたラッピングに身を包んだ同車両が2022年3月26日から登場し、活躍している。鉄道150周年を迎えるということからこのデザインになったという。そして4月から約半年にわたって公募ヘッドマークが先頭を飾るイベントが行われた。
快速湯けむり号のデータファイル
【登場時:2020年7月23日】運転区間:仙台~新庄 (1往復)
・ 使用車両:キハ110系(2両)
【2021年4月17日】キハ111・112形0番代(リクライニング車・南東北の祭りラッピング投入)
【2022年3月21日】南東北の祭りラッピング、ラストラン。(発表前に。)
【2022年3月26日】150年前の客車風レトロ・ラッピングの装いで登場。
【2022年4月2日~10月30日】公募によるHM掲示。5ジャンル10作品。
先代の快速湯けむり・・・
かつて陸羽東線に快速列車が一日に6往復も走っていた時期があった。それは快速いでゆ号という列車だったが少しずつ勢力が弱まってきたころ、21世紀になろうかという1999年12月4日改正で愛称を変更することになりそこで生まれたのが快速湯けむり号だった。
その時の本数が3往復。と言っても小牛田~鳴子温泉~新庄の1本を鳴子温泉を境にして系統を分けただけのものを含んでなので実質2往復。2005年冬の改正で土日運転の普通列車に格下げ。愛称はかろうじて残ったものの見る影もなかった。
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