特急とき号◆データファイル(2023-9) | 列車データ館
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特急とき号◆データファイル(2023-9)

181系特急とき号 た行
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特急とき号の簡単な解説

◆ 上野~新潟を結ぶL特急として1982年11月15日ダイヤ改正まで在来線で運転されていた特急とき号。それまで、東北本線の特急ひばり、北陸本線の特急雷鳥と並んで、運転本数の多い特急としてよく知られた存在だった。

登場したのは新潟~長岡間が電化した1962年6月10日改正時。余談ではあるが6月10日は「時の記念日」であり、当初の文字ヘッドマークにおいてひらがなだけでなく漢字の「朱鷺」の文字も表記したのは混同を避けるためだったのかもしれない。ボンネット特急とき

この特急ときは東海道・山陽特急以外で電車特急が設定された最初の列車であり、急行佐渡・越路・弥彦が走っていた区間の所要時間を30分以上短縮する列車として華々しく登場した。意外にも当初は1往復のみであったがどんどん大きな成長を遂げ、最大14往復の大所帯となっていった。

ファン的視点で言うと、こだま型直流電車の末裔と言える181系を最後まで使用していた定期列車であり、なおかつボンネット型電車特急として真っ先にイラスト・トレインマークを採用したことでも注目を集めていた。そして181系の6・7号車のサロ181は485系に組み込む前提で作られた車両であり、編成が凸凹になっていたことも歴史の楽しい一コマだった。

181系特急とき号

181系特急とき号 ※画像提供:Teru-t2様

特急ときが活況となっていく中、輸送力増強に車両更新の目的も重なり、1974年の暮れごろから非貫通型の183系1000番代が投入された。当初は文字ヘッドマークだったが、1978年10月からのイラストマーク一斉採用時に晴れて朱鷺の姿がデザインされたマークとなった。

183系1000番代特急とき号

183系1000番代特急とき号※画像提供:Amanogawa_exp

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特急とき号のデータファイル

【登場時:1962年6月10日】
・ 運転区間:上野~新潟(1往復) 使用車両:161系(9両)
【1964年10月1日】181系となる。
【1965年3月20日】1往復増⇒2往復に。10両編成化。
【1966年10月1日】1往復増⇒3往復に。
【1968年10月1日】2往復増⇒5往復に。1往復東京乗り入れ。
【1970年10月1日】1往復増⇒6往復に。
【1972年3月15日】1往復増⇒7往復に。
【1972年10月2日】3往復増⇒10往復に。
【1973年4月1日】 東京乗り入れ終了。
【1973年10月1日】3往復増⇒13往復に。
【1974年】一時的に485系、489系を使用した実績あり。

485系貫通型を使用した特急とき

485系貫通型を使用した特急とき

【1974年12月28日】183系1000番代・12両編成投入(3往復)。

【1975年10月1日】183系1000番代追加投入(7往復)。181系も同時に12両編成化。
【1978年7月18日~順次】食堂車営業を休止し、モハに置き換え。2両のモロをサロ181に置き換え。
・   このサロ181は485系仕様の車体で作られ、後に予定通りの改造を受けサロ485-1500になった。
【1978年10月2日】1往復増⇒14往復に。(183=11往復、181=3往復)イラストマーク採用。
【1979年1月】ボンネット型イラストマーク第一号として登場。
【1981年10月1日】自由席車に禁煙車両を設けたが、在来線特急初の試み。

【1982年10月以降】一部列車で減車実施。183系では9連に統一。
【1982年11月14日】この日をもって在来線特急とき号は廃止。上越新幹線(停車型)として翌日から再スタート。

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◆特急とき号の追加情報

現在、さいたま市にある鉄道博物館にて展示されているが、181系のボンネット特急として活躍した列車は、「特急あさま」や「特急そよかぜ」など、他にもあったのだが、最後までこの車両を使用して運転していた唯一の特急となったのがこの特急とき号だった。

途中からは183系電車も併用するようになったが、昭和の特急のイメージを色濃く残す車両が現在でも保存されているので一度は見ておきたいもののひとつだろう。余談だが、先頭車両クハ181の中には九州に転属して485系の仲間入りし、特急にちりん特急みどりなどとして活躍したものもいる。

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