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特急そよかぜ号の簡単な解説
◆ 上野~中軽井沢を結ぶ行楽期の特急列車としてとして知られる臨時特急そよかぜ号。新宿発着になったり上田まで延長されたりしながら1997年まで運転されていた。 この年の1997年10月1日に長野新幹線(北陸新幹線)開業したのだが、その日を待たずしてひっそりと消えていった。
登場したのは1968年7月20日。その当時、信越本線の特急には特急あさま(2往復)と特急はくたか(1往復)があったが、長距離需要の高さゆえに軽井沢のような途中までの利用(しかも避暑の時期限定需要)は分離する必要に迫られた。そこで特急運用から外れていた157系を使用して新設することになったのが臨時特急そよかぜ号である。ちなみに157系は特急ひびき号での運用を終えて約4年ぶりの特急復帰だったのだが、翌1969年5月からは特急あさま号と共通運用になったため181系(8両編成)での運転となった。
峠の釜めしやEF63で有名な碓氷峠を上りきったところが終点となる、避暑地のための臨時特急。EF63機関車の補助を受けて走る電車特急という珍しい光景は、専用の189系・489系ならではのものだった。
1997年8月長野(北陸)新幹線開業までもう少しという頃に走ったのを最後に姿を消した。臨時特急らしいひっそりした最後だった。※画像提供:Amanogawa_exp様(無断使用厳禁)
◆特急サロンエクスプレスそよかぜ号
多客期には客車による編成で運転された時期もある特急そよかぜ号は、14系欧風客車「サロンエクスプレス東京」(後の「ゆとり」)が使用されて、専用の円形トレインマークが用意されたこともあった。画像は特急あずさと並んだシーン。
※画像提供:teru-t2様(無断使用厳禁)
特急そよかぜ号のデータファイル
【登場時:1968年7月20日】
運転区間:上野~中軽井沢 使用車両:157系(7両)
【1969年5月2日】特急あさまと共通運用にするため181系を投入。
【1972~73年ごろ】489系・183系使用開始
【1974年7月13日】上田発が初めて登場。その後10月5には上田発着が往復で設定。(1978年10月29日で終了)
【1983年・84年・87年夏】185系を使用。
【1989年7月9日~】新宿発着で設定。
【1990年】8月7日下り91号、8月12日上り92号で185系を使用したお召列車。
【1993年5月】約3年ぶりに運転。上野発着。
【1995年8~9月】約2年ぶりに運転。上野発着。
【1996年5月5日以降】上田⇒上野の上りのみの設定。