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急行えりも号の簡単な解説
◆日高本線を走る急行列車として20年にわたり活躍したが、愛称の登場はさらに3年弱さかのぼった1963年6月の準急えりも号(札幌~様似:キハ22形)の登場時である。
その準急時代は札幌~苫小牧間において上下で併結相手となった列車が異なり、札幌行きは準急「第7ちとせ」だったが、様似行きは急行すずらんとの併結という珍しい状況が見られた。
急行格上げと同時にキハ56形を中心とした運用に変わったが、3年後の1969年10月改正時には座席指定を取りやめにしたり、さらに3年後には一部区間が普通列車扱いになる列車が現れるなど衰退していくのも早かった。
(画像提供:タケチャン様)
末端区間では苦戦する一方、札幌~千歳空港間では飛行機を利用する人たちの乗り換えに都合の良い列車となっており、全車自由席であることが本来の意図とは異なる結果をもたらしてしまった。
やがて、1985年3月14日改正では札幌~静内間だけ急行として走り、静内~様似間は普通列車という運転形態に統一され、同時にキハ40系2両編成による運転となった。その状態はわずか1年半で終わり、1986年11月ダイヤ改正で急行えりも号そのものの終わりを迎えた。
結果論のような気もするが、後の快速エアポートや空港連絡特急の設定に向けたデータ収集には大いに寄与した列車なのではないだろうか。
日高本線の大半区間が廃止を決定したため、本来の車両が現存しないこととと路線が存在しないことの両方の理由でリバイバル運転不可能な列車である。
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急行えりも号データファイル
【登場前:1963年6月1日】準急えりも号 札幌~様似 キハ22形 1往復
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【登場時:1966年3月5日】急行格上げ。
・●運転区間:札幌~様似 運転本数:3往復 使用車両:キハ56形
【1969年10月1日改正】座席指定を取りやめ。
【1972年3月改正】えりも1号の静内~様似間を普通格下げ。
【1980年10月1日改正】急行すずらん号が特急ライラックとして格上げ。⇒併結相手を失い単独運転となる(札幌行1本を除く)
【1985年3月14日改正】静内~様似間をすべて普通に格下げ。キハ40系に変更。
【1986年11月1日改正】廃止。
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