⇒ 北越急行特急はくたか号のヘッドマーク・愛称幕事典はこちら
特急はくたか号(北越急行)の簡単な解説
◆特急はくたか号。 1997年3月に北越急行が開業し、越後湯沢~金沢の新ルートが出来たことで特急はくたか号として新規に設定され、その約半年後の10月には長野(北陸)新幹線開業に伴って信越本線経由の特急白山がなくなったことも追い風となり、勢力を伸ばしてきた。
在来線最速の160km/hでの運転も話題となってきたが、2015年3月から東京~富山・金沢方面は北陸新幹線をメインルートとすることになり、北越急行線経由の特急はくたか号は廃止されることになった。そして時を同じくして北陸新幹線の東京~金沢直通列車の「停車タイプ」の愛称として採用され、新幹線はくたか号として再出発した。
「特急はくたか号」という愛称そのものは、上野~金沢を上越線経由で結ぶ特急列車として1982年の上越新幹線開業前まで運転されていた列車にもつけられていた。
また、スノーラビットという愛称は北越急行で入れ替わりに新設された超快速スノーラビットとして再出発。北越急行は今までとは違った特色ある鉄道に生まれ変わった。 大容量モバイルバッテリー◆ANKER◆サイズ各種
◆特急はくたか号のデータファイル
【登場時:1997年3月22日(北越急行ほくほく線開業)】
・ ●運転区間:福井・金沢・和倉温泉~越後湯沢 運転本数:10往復 使用車両:681系・485系
【1998年12月8日改正】ほくほく線内の最高速度向上。⇒150km/h。
【1999年1月8日~3月28日】はくたか7号・14号が(シュプール)号として大阪まで延長運転。
【2002年3月23日改正】ほくほく線内の最高速度向上。⇒160km/h。1往復増発⇒11往復。
【2005年3月1日改正】683系8000番代投入、485系の定期運用を終了。1往復増発⇒12往復。
【2007年9月15日・16日イベント】リバイバル運転を実施。
【2009年3月14日改正】1往復増発⇒13往復。
【 同年6月1日改正】全車両禁煙化。
・いずれも、時代を彩った車両たち。485系1500番代と485系3000番代。豪雪地帯を行く両車両は寒冷地でもその能力をいかんなく発揮してきた。しかしすでに特急はくたか号としての運用は終了し、定期列車としての運用も終焉の時が近いことを感じさせられる。
特急はくたか号がシュプール号だった!?
シュプール号シリーズと言えば、列車名の頭に「シュプール」とつくのが原則だが、その点でちょっと異色だったのがこちら。通常設定されていた越後湯沢~金沢の定期列車、はくたか7号と14号を大阪まで延長運転することでシュプール号の機能を持たせたもので、時刻表で見ても「特急はくたか7号(シュプール)」という表記になっていた。この、ついでのような設定のシュプール号は1999年1~3月の1シーズンしか見られなかったレアものシュプールの一つである。
使用されたのは485系1500番代や3000番代(新カヌ・JR東日本)などで、大阪発が金曜日限定、越後湯沢発が日曜日限定の週1設定だった。
◆特急はくたか号の画像集
・
早朝の金沢駅に入線する特急はくたか号。この日はJR西日本の681系で、両側共に流線型の先頭車両だった。この他に貫通型の車両や683系も存在した。
以前は大変賑わっていた在来線のホームだが、2015年春の北陸新幹線開業によって大きく変化し、賑わいの半分は南側の新幹線ホームに移動してしまった。
この「特急はくたか」号も愛称が新幹線に移行、特急北越は廃止、富山発着をすべて金沢発着に変更する特急群など、金沢駅の様子は大きく変化した。
・サイドには愛称幕があるが、黒地に白文字だけのいたってシンプルなもの。列車の正面にマークがない分、この愛称幕窓を華やかにできれば良かったのだが。
・右上の画像は北越急行に所属する681系で、赤いマスクとサイドのラインが特徴となっていた。SRE(スノーラビット・エクスプレス)と呼ばれるタイプだ。構造上はJR西日本のものと共通で、ほくほく線内では160㎞/hを誇る、国内在来線屈指の高速特急列車の主役だった。
特急はくたか号にはボンネット型の489系も使用されていた
489系を使用した特急はくたか号には国鉄特急色の編成のほかに、いわゆる「白山カラー」の編成が使用されたこともあった。共に北陸路の一時代を築いた車両たちだ。ベーシックな国鉄特急色の車両は定期運用を離脱した後にも時折代走での活躍が見られることがあったが、急行能登号の臨時列車化(489系⇒485系に使用車両変更)と共にその姿は過去のものとなってしまった。
画像提供:YOMPAQ様 (無断使用・転載厳禁)
⇒ 北越急行特急はくたか号のヘッドマーク・愛称幕事典はこちら