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SL大樹号の簡単な解説
◆ 東武鉄道・鬼怒川線の下今市駅と鬼怒川温泉駅を結んで2017年8月10日から運行されているSL大樹号。JR北海道が保有するC11-207を借り受けて、JR東海・JR西日本・JR四国から車両(ディーゼル機関車・車掌車・客車)を譲り受けて運行している。2020年8月からは『It’s SLOW time』と題して新プロモーションがスタートした。
2023年はNHKの大河ドラマ「どうする家康」で注目される日光エリアに訪れる人が必然的に増えると見込まれ、葵の御紋に似たヘッドマークを持つSL大樹も同時に注目度が高まると期待される。
各地のSL運転形態を見ていると、転車台のないところでは「行きはSL、帰りはDL(またはEL)」という形や「後ろ向き運転」なども見られるが、SL大樹では下今市・鬼怒川温泉の両駅に転車台を併設して正面運転にこだわっている。
鬼怒川温泉駅では転車台とその作業を目の前で見ながらSLが方向転換するのを堪能することができる(上の転車台画像)。また、下今市駅においては転車台広場に加えて転車台を見下ろす位置に「SL展示館」があり、そこから実物の方向転換を見ることと共に貴重な資料を見ることもできる。
なお、転車台はJR西日本の長門市駅・三次駅からそれぞれ運ばれて移設されたものである。
もう一つのSL大樹誕生へ
同じ栃木県内の真岡鐵道からⅭ11-325を譲り受けた。その上でSL運転本数・路線拡大の計画が進められ、東武日光駅を発着するSLを月1回程度走らせることになった。その名称はSL大樹「ふたら」。2020年10月3日から下今市~東武日光で旅行商品専用として営業運転を開始。Ⅽ11-325を使用するのは12月から。
2021年10月16日から旅行商品ではなく一般の列車とされた。下今市⇒東武日光(SL大樹ふたら71号)、東武日光⇒鬼怒川温泉(SL大樹ふたら72号)の1往復。
SL大樹号のデータファイル
【登場時:2017年8月10日】運転区間:下今市~鬼怒川温泉 (3往復)
・ 使用車両:C11-207 14系(3両) DE10 1099
【2019年4月13日】オハ14-505「ドリームカー」連結開始。
【2020年10月3日】SL大樹「ふたら」が下今市~東武日光で営業運転(旅行商品)
【2020年12月26日】C11-325使用開始。
【2021年10月16日】SL大樹「ふたら」が一般の列車化。
【2022年7月18日】C11-123使用開始。