⇒ 臨時特急信州号のヘッドマーク事典はこちら
臨時特急信州号の簡単な解説
◆ 朝に塩尻⇒長野、夜に長野⇒松本でおもに平日に運転される臨時特急信州号。この区間での運転は2023年3月20日から始まった。E353系はWi-Fi サービスやコンセント設備のある車両ということで、ビジネス需要を見込んだアピールをした列車。「篠ノ井線特急料金回数券」が利用できてお得だ。しかし2024年春には下りのみだが需要拡大を図って通学利用にも便利な時間帯に変更。長野着が8:59だったものを8:09にすることで、学校の始業時刻にも間に合うように配慮した。
なお、2002年以前に存在した臨時特急信州号についてはこちらのページで解説。
臨時特急信州号のデータファイル
【2022年4月23日】茅野〜長野間で臨時列車として設定された。
【2023年3月20日】列車の性格を観光からビジネスに切り替え、塩尻・松本~長野で1往復設定。
【2024年3月18日】下り塩尻発の時刻を早めて通学需要にも対応。
臨時特急信州号の始まりは2022年
を結ぶ長野県内輸送の列車として2022年春に登場したのがこの臨時特急信州号。コロナウィルスによるパンデミックの影響で特急あずさ・特急かいじの運用にも大きな影響が出て、E353系付属編成(3両編成)に余剰が出ていたことから新設された列車だ。一日に2往復・全車指定席で設定され、4月23日の運転を皮切りに、5月、6月も週末や休日を中心に多数設定された。
※画像提供:NaRa STATION様
面白いのは、この臨時特急信州号が運転されない週末に臨時快速リゾートビュー諏訪湖号が富士見~長野間で運転されるということ。ダイヤのスジは同一ではないものの、運転区間はかなりかぶっており、補完し合う役割またはやがてこの臨時特急信州号へとシフトしていくことをもくろんだ設定なのだろうかとも考えてしまうが邪推だろうか?
ちなみに、「リゾートビュー諏訪湖」号というのはハイブリッド型の「のってたのしい列車」HB-E300系リゾートビューふるさとを活用する列車としてそれなりに好調な利用だったといわれている。2022年は7年に一度の御柱祭の年であり観光需要が増す時期でもあり、これからの動向、継続運転が行われるのかなど注目したい。
もう一つこの臨時特急信州号から連想するものとして2015年から2016年にかけて運転された189系の特急「甲信エクスプレス」(塩山~長野)という列車もあった。山梨方面から長野を経て、開業したばかりの北陸新幹線の利用、富山・金沢方面へのアクセスという意図の列車だった。長野県内輸送という意味合いもある程度含まれていたようだ。