臨時特急信州号の簡単な解説
◆ 茅野〜長野を結ぶ長野県内輸送の列車として2022年春に登場したのがこの臨時特急信州号。コロナウィルスによるパンデミックの影響で特急あずさの運用にも大きな影響が出て、E353系付属編成(3両編成)に余剰が出ていたことから新設された列車だ。
一日に2往復・全車指定席で設定され、まずは4月23日の運転を皮切りに、5月、6月も週末や休日を中心に多数設定される。
※画像提供:NaRa STATION様
面白いのは、この臨時特急信州号が運転されない週末に臨時快速リゾートビュー諏訪湖号が富士見~長野間で運転されるということ。ダイヤのスジは同一ではないものの、運転区間はかなりかぶっており、補完し合う役割またはやがてこの臨時特急信州号へとシフトしていくことをもくろんだ設定なのだろうかとも考えてしまうが邪推だろうか?

E353系臨時特急信州号・単線区間にて
ちなみに、「リゾートビュー諏訪湖」号というのはハイブリッド型の「のってたのしい列車」HB-E300系リゾートビューふるさとを活用する列車としてそれなりに好調な利用だったといわれている。2022年は7年に一度の御柱祭の年であり観光需要が増す時期でもあり、これからの動向、継続運転が行われるのかなど注目したい。
もう一つこの臨時特急信州号から連想するものとして2015年から2016年にかけて運転された189系の特急「甲信エクスプレス」(塩山~長野)という列車もあった。山梨方面から長野を経て、開業したばかりの北陸新幹線の利用、富山・金沢方面へのアクセスという意図の列車だった。長野県内輸送という意味合いもある程度含まれていたようだ。