SLやまぐち号の車両新製!古くて新しい列車へ
3月30日、JR西日本は山口線の「SLやまぐち」号に新型車両(5両編成)の導入を発表しました。
・車両は旧型客車をほぼ完全復刻したスタイル。普通車は旧3等客車のオハ31形やオハ35形をモデルにした、在りし日のスタンダードモデル。そしてグリーン車として使われる注目ののモデル車両は何と、1等展望車のマイテ49形。現存する車両をレギュラー復帰させるのではなくて、新製導入するというのですからすごいですね! (写真は2009年にC56/C57重連+マイテ49…で運転したときのもの)
車内も、シートに深い赤色【蘇芳色(すおう色という名称だそうです)】を復刻させるという本気度! ごくまれに登場していたあのスペシャル車両の素晴らしさをレギュラーシーズンでも体験できるようになるというのですから嬉しいことです!平成29年9月からの運行予定ということですから2年半後にはお目見えします。これまでのレトロ風客車たちもよく頑張ってきましたから、ねぎらってあげたいところです。
車両内設備はどうなるの?
・旧型車両の復刻ということで、車両内の設備の質にも注目が集まるところですよね。
「まさか、トイレなども旧来の設計図のまま再現しちゃう?」 なんて心配はご無用です。当たり前ですが。
そのあたりは現代のニーズにしっかり応えられるよう快適性の確保やバリアフリーにも対応し、温水洗浄便座(はっきり言ってウォシュレットっぽいやつ)やベビーカー置き場も設置してくれるのだそうです。ファミリーユースをしっかり想定してくれていることがよくわかりますよね。
マイテ49の「テ」は展望車の「テ」
・今から楽しみなマイテ49。やはり一番の注目は「展望デッキ」でしょう。実際に風を感じられるデッキに出て、「煙のにおい」や「汽笛や線路の音」を堪能しながら、まさに乗る楽しみを十分に感じられます。
レトロ客車にレトロ駅
JR西日本でも観光列車の設定に合わせてそのコンセプトに合った駅の装飾を行なっている例があります。一例としてご紹介したいのが同じ山口県を走る「みすゞ潮彩」号のコンセプトに合わせた駅名表示をしている停車駅です。私のお気に入りのデザインは川棚温泉駅のものなのですが、素敵だと思われませんか?
今回、SLやまぐち号の旧型客車復刻に合わせて、統一デザインの装飾を施すことを、新山口駅や地福駅をはじめとする一部の停車駅で実施し、駅舎やホームを昭和初期のレトロ調に改修することが発表されています。ということは結構大がかりなことも行なわれるのかもしれませんね。
最後に…従来型の12系レトロ風車両