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特急かもめ号の簡単な解説
◆ 博多~長崎・佐賀を結んで長年活躍した特急かもめ号。485系国鉄色のイメージを懐かしむ人も多いが、RED EXPRESSやハイパーかもめ、速達の885系や豪華な787系といったバリエーションも忘れられないかもめヒストリーのページを刻んだ。
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過去にはL特急としていたが現在その種別自体が廃止されている。また、小倉発着だった時代や、特急ハウステンボス号と併結していたこともある。車両も485系から783系や787系、また885系の白いかもめに変わり、スピードもグレードもアップした。とりわけ、787系にはDXグリーン車や4人個室グリーン車が連結された。
885系車両は投入された当初「かもめ専用」のイエローのラインだったが、後には白いソニックと共通化されてブルーのラインに統一されている。2015年3月14日ダイヤ改正で車内販売サービスが終了し、無機質なビジネス特急の印象が強くなった。
そして2022年9月23日、西九州新幹線かもめ号が営業開始し、バトンリレーが行われた。
※画像提供:KOGANETURBO様・Teru-t2様(無断使用を禁じます)
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◆特急かもめ号のデータファイル
【登場時:1976年7月1日(長崎本線全線電化)】
運転区間:小倉・博多~長崎 運転本数:7往復 使用車両:485系
急行出島号からの格上げを中心に設定。博多発着:4往復、小倉発着:3往復。
【1980年10月1日改正】急行出島のうち3往復を格上げ。特急かもめ10往復、急行出島3往復となる。
【1981年6月7日事故】長崎本線久保田~牛津間で走行中、後ろ2両と併結運転の特急みどり11号全編成が脱線する事故が発生。485系電車の事故廃車最初の例、かつ国鉄時代唯一の事例。
【1982年11月15日改正】急行出島を廃止。その3往復を特急かもめに格上げ⇒13往復に。運転区間を博多~長崎間に統一。
【1985年3月14日改正】特急みどり号との連結運転を、日中の5往復に関して取りやめ。
【1986年11月1日改正】特急みどり号との連結運転をすべて取りやめ。1往復を小倉~長崎に変更。
【1988年3月13日改正】1往復増発⇒14往復に。下1特急みどり号との連結運転再開。運転区間を博多~長崎間に統一。
【1989年3月11日改正】4往復増発⇒18往復に。併結運転は、下4・上3に。2往復に783系投入(カフェテリア営業あり)。
【1990年3月10日改正】3往復増発⇒21往復に。併結運転は、下7・上5に。
5往復に783系を使用し「ハイパーかもめ」と命名。
485系を、「KAMOME EXPRESS」・「RED EXPRESS」にリニューアル。
【1992年3月14日改正】「ハイパーかもめ」のカフェテリアの営業終了。
【 同年7月15日改正】1往復増発⇒合計22往復に。(かもめ17往復・ハイパーかもめ5往復)。
【1993年12月1日改正】博多~肥前山口の101・102号を毎日運行の臨時列車として新設(485系)。
【1994年3月1日改正】かもめ5往復に特急つばめ号用の787系を投入。ビュッフェ営業あり。
【 同年7月1日改正】「ハイパーかもめ」の名称を廃止。
【1995年4月20日改正】かもめ101・102号を定期列車化。485系⇒783系に変更。
【1996年3月16日改正】使用車両整理。単独運転の17往復を783系に、特急みどり併結の5往復を485系に統一。結果として787系は一旦撤退。
【1997年11月29日改正】門司港発かもめ5号を設定。
【2000年3月11日改正】合計26往復体制となる。内訳は以下の通り。
● 長崎発着:24往復。うち5号は門司港発。
・・・併結運転は、下8・上7に(783系)。
・・・単独運転は、下16・上17に(885系。48号のみ783系)
● 博多~肥前山口(101・102号)1往復(783系)。
● 博多~佐賀(103・104号)1往復(885系)。
※ 485系電車が撤退。
【2001年3月3日改正】101・102号を787系電車(有明用)化。
【 同年10月6日改正】101・102号を783系電車(ハウステンボス用)化。
【2002年6月~】土・休のみ佐賀⇒博多間に上1増発(106号)。
【 同年10月21日改正】101・104号を佐世保発着に変更。⇒特急みどり号に編入。102号を肥前鹿島発に変更。103号の使用車両を783系(ハウステンボス編成)に変更。
【2003年3月改正】102・103号の使用車両を885系に変更。
【 同年7月18日事故】長崎本線内でかもめ46号が落石に衝突・脱線事故発生。
【2004年3月13日改正】諫早⇒長崎間に平日運転の下り1本新設(201号・885系)。設定時はJR最短距離特急だった(24.9km)。
【2005年3月1日改正】寝台特急さくら廃止に伴い1往復増⇒25往復に。門司港乗り入れ終了。長崎⇒諫早に平日運転上1増発(202号・783系)で同区間1往復に。
● 博多~長崎間の使用車両まとめ。単独運転(16往復)=885系、特急みどり併結(9往復)=783系に統一。
【 同年7月11日事故】長崎本線市布~肥前古賀で特急かもめ3号の窓ガラス破損。この後783系電車のエンブレムを撤去⇒ステッカー化。
【2006年11月1日改正】佐賀⇒博多に臨時列車扱いで上1増発(100号。翌年定期化)。
【2007年3月18日改正】佐賀発着列車を3往復に増発。783系2往復・885系1往復。完全禁煙化。
【 同年7月1日イベント】運転開始70周年記念。485系で特急かもめ70周年記念号を運転。
【2008年3月15日改正】寝台特急あかつき号廃止に伴い、博多~長崎で1往復増⇒26往復に。増発分783系。諫早⇒長崎(201号)廃止。
【 同年7月】エル特急の呼称を廃止。
【2011年3月12日改正】博多~長崎で1往復減⇒25往復に。特急みどり号との併結運転を終了。完全単独運転に。
● 使用車両まとめ。博多~長崎の16往復・102・104・202号=885系。博多~長崎の9往復・101・106号=787系。103・105・100・108号=783系。
【2014年3月15日改正】博多⇒佐賀に下1増(787系)。
【2015年3月14日改正】車内販売廃止。
【 同年5月22日未遂事故】肥前竜王駅にて特急かもめ20号停車中の1番線に特急かもめ19号も進入して緊急停止。重大インシデントと認定。
【2016年3月26日改正】107・100号の車両変更⇒783系5両編成。
【2017年3月4日改正】博多~長崎に1往復増(103号の延長を含む)⇒26往復に。佐賀⇒吉塚に平日運転の上1増発(104号・783系HTB編成。特急有明4号に併結)。
【2018年3月17日改正】博多~長崎の2往復を臨時列車化⇒定期24往復に。長崎⇒諫早の202号廃止。博多~佐賀も1往復減。104号は特急有明との併結終了(唯一の783系として継続)。
【2020年3月14日改正】博多⇒佐賀の下り1本を門司港⇒佐賀に延長(特急きらめきとの統合)
● 使用車両まとめ。博多~長崎の13往復・102・106号=885系。博多~長崎の11往復・100・103号=787系。101・104・108号=783系。
【2022年9月23日改正】西九州新幹線かもめ号および特急リレーかもめに移行。従来の特急かもめは前日で廃止。