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寝台特急出羽号の簡単な解説
◆寝台特急出羽号。 上野~秋田を結んでいたブルートレイン。高崎線・上越線・信越本線・羽越本線経由で1982年から1993年まで運転されていたが、最後は同じルートで青森発着だった寝台特急鳥海に一本化される形で廃止となった。そのルートでは青森発着で寝台特急あけぼの号が最後まで走ったが、2014年3月改正で終焉を迎えた。
余談ではあるが、寝台特急出羽号が登場した時、それまでの夜行急行鳥海号のダイヤを踏襲した部分が多く(特に下り羽越線内が顕著)、「あまり急行時代と変わらない」という意見もあったそうだ。とは言うものの、これより早く到着することは新潟・山形県内での有効時間帯に達しておらず、適切であったように思う。
特急となる以前の出羽号は東北本線・奥羽本線・陸羽西線経由の気動車夜行急行だった。上野出発時には12両の長い編成だが山形・新庄でスリムになり、4両(G1・自3)で酒田に達する面白い列車だったようだ(1980年9月時刻表より)。東北本線開業による在来線需要の大変革の時期に変貌を遂げたブルートレイン。※画像提供:Amanogawa_exp様
◆寝台特急出羽号のデータファイル
【登場時:1982年11月15日(東北・上越新幹線開業)】
・ ●運転区間:上野~秋田 運転本数:1往復 使用車両:24系
【1990年9月1日(山形新幹線建設工事)改正】
・ 上野駅騒音対策⇒編成全体の方向転換。
【1993年12月1日改正】寝台特急鳥海号に統合され、消滅。
◆急行出羽号のデータファイル
【登場前:1960年6月1日改正】夜行の不定期準急として上野~新庄に設定。(G1・普5)
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【登場時:1961年10月1日改正】準急からの格上げ、寝台車追加
・運転区間:上野~新庄 ・旧型客車使用
【登場時:1963年10月改正】新庄~酒田間(陸羽西線)延長。気動車化(キハ58系)。
【1982年11月15日改正】廃止。愛称は急行鳥海を特急化した列車に譲渡した形で存続。