快速ムーンライト八重垣号の簡単な解説
快速ムーンライト八重垣号は1996年8月から京都~出雲市を東海道本線、山陽本線、伯備線、山陰本線経由で結んでいた臨時夜行快速列車。ただし、新規設定されたというのではなく、1989年12月に大阪~大社を福知山線・山陰本線・大社線経由で結んでいた臨時夜行急行だいせん81号・82号をルート変更したうえで快速格下げした「ふるさとライナー山陰」、「ムーンライト山陰(1990年8月のみ)」、再び「ふるさとライナー山陰(1990年12月~1996年1月)」と続いてきた関西~山陰の夜行列車の愛称変更によって登場したもの。
2000年夏運転の後、関西側の発着駅は京都から大阪に変更され、引き続き年末年始やお盆などの多客時のみ運転、2005年1月4日まで運転された。
ムーンライト八重垣号の編成は14系客車が使用された。B寝台車(2001年1月5日まで)、指定席、自由席を連結していた。青春18きっぷ利用者に人気の同列車であったが、当然のことながら青春18きっぷでの寝台利用はできず、運賃が別途必要であることに気付いて戸惑う利用者も多かったようだ。使用車両の補足だが、デビューした1996年夏から翌年始、および2000年末~2001年始に限ってはB寝台車14系15形1両+14系リゾート&シュプール車4両が使用された期間もあった。いずれも車内販売、電話の設備はなかった。
牽引機は京都~岡山はEF65PF、岡山~出雲市はDD51牽引が基本だったようだが、全線電化区間のため、岡山~出雲市をEF64が牽引した例もあったり、大阪~岡山をEF58-150が牽引した実績もあるようで興味深い。
※EF81が牽引したという話もあるが、その写真に記載されている年が1994年となっており辻褄が合わないため信憑性は確認できていない。
下り列車と上り列車のすれ違い駅は岡山駅。両者とも長時間停車したので、お互いの様子をじっくり観察できた。
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ムーンライト八重垣のデータファイル
【登場時:1996年8月9日】運転区間:京都~出雲市 (1往復)
・ 使用車両:14系200番代+B寝台1両(計5両)
(1997年8月8日~2000年8月17日については14系の何番代か不明。)
【1999年12月25日~2000年1月5日】座席車3両+B寝台2両。
【2000年12月29日~2001年1月5日】シュプール&リゾート車+B寝台1両
【2001年7月19日~】座席車4両で運転(B寝台1両減車)
【2005年1月5日】最終上り列車到着日。
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