JR四国の気動車急行のヘッドマークは1990年代まで残った | 列車データ館
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JR四国の気動車急行のヘッドマークは1990年代まで残った

鉄道コラム
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四国鉄道文化館30周年を記念して再掲載のコラムです

ヘッドマークの目的は「誤乗車防止」!

急行阿波号・旧タイプのトレインマーク

四国の気動車急行列車は国鉄時代の古い時期からヘッドマークを用いてきました。とはいえ、当初は「白地に“急行”と“列車名”」というHMのデザインでした。

このヘッドマークでも、列車の先頭(または最後尾)に行ってしっかりと確認すれば間違えることもないが、宇高連絡船から一斉に乗り換えようと急ぐ乗客があふれかえる中で、一人一人がそのようにじっくりと確認するとはとても思えなかった。つまり、ヘッドマークをパッと見ただけではどの急行列車も同じように見えてしまうのが実情だった。

方向別の色分けで解決!

そこで思いついたのが、色分けする方法だった。これをもし、急行列車の愛称一つ一つを色で分けるような方法にしたらまた、色数が多すぎて「私が乗るのは何色だったっけ」となりかねないが、路線別(高松起点での方向別)で分けることにより、限られた色数で見間違える可能性も低く、「誤乗車防止」の目的がしっかりと果されたということのようだ。

急行阿波号・緑トレインマーク急行土佐号のトレインマーク急行うわじま号トレインマーク

この色分けは結構徹底していて、乗車口近辺の上部に差し込まれていた横長サボもこれらの路線カラーで塗られていた。このように、目的がはっきりとあったことが、列車そのものの末期に至るまでヘッドマークを使用した理由、存続した理由であることは間違いない。

鉄道ファンが喜ぶのはもちろんのこと、それ以上に乗客へのサービスが根底にあるというのは嬉しいことだ。

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