特急しなの号・ワイドビューしなの号◆データファイル(2023-11) | 列車データ館
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特急しなの号・ワイドビューしなの号◆データファイル(2023-11)

383系特急しなの さ行
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【速報!】特急しなの号に新型の385系投入!

2023年7月20日、JR東海は新型特急車両「385系」量産先行車の新製に言及し、特急しなのに現在使用している383系の取替えを見据えた特急車の新製を決定したと発表した。2026年度から量産先行車を用いて、次世代振子制御技術等を確認するための走行試験を実施していく。
385系では新たに次世代振り子制御技術を導入することにより乗り心地を、また状態監視システム(DIANA)や車内防犯カメラ等を設置して安全性もさらに向上させる。

別の注目点として車体長・ドア位置を中央本線を走行する315系と統一することにより、開口幅の狭いホーム可動柵を採用でき、低コストでホーム上の安全性向上を図る。

385系・特急しなの用新型振り子式車両イメージ

385系・特急しなの用新型振り子式車両イメージ(JR東海プレスリリースのイメージに加筆)

エクステリア・デザインは「アルプスを翔ける爽風」をテーマに、アルプスのやまなみを颯爽と駆け抜けていく様を表現し、前面展望を両先頭車に確保し、四季を彩る自然の景観に恵まれた中央本線を味わう旅を演出すると発表している。量産先行車として2026年度に1編成(8両)を新製した後、走行試験を約1年間実施し、量産車は、2029年度頃を目標に投入する方向で検討を進めている。

JR東海・プレスリリースより編集

特急しなの号の簡単な解説

◆ 名古屋~長野を結ぶ特急しなの号。振り子式特急車両を初めて本格的に採用した特急として知られる。1996年7月からはワイドビューしなの号として親しまれてきたが、JR東海ではすべての「ワイドビュー」特急を2022年3月改正からシンプルな名称に戻すことを発表した。shinano5

381系登場からしばらくは全国唯一の振り子特急だったが、その成功を基にして特急くろしお号、特急やくも号に採用されていった。
特急しなの号はデビュー当初は山岳地帯に強いキハ181系気動車を使用し、電化開業後はノーマルな381系電車からパノラマ型先頭車を連結した時代を経て現在の383系電車に至るまで、カーブがとても多い木曽路の特性に合った車両で、木曽川沿いの絶景・寝覚ノ床や木曽森林が見える区間を走る。また、近年注目のスポットは姨捨駅付近で、そこから見下ろす長野市内・善光寺平の夜景が非常に美しいとして「日本三大車窓」とも呼ばれるようになっている。383系特急ワイドビューしなの号

・2016年3月26日ダイヤ改正では伝統の大阪発着列車(通称:大阪しなの)が区間短縮により廃止。全列車が名古屋発着となった。

(画像提供:kogane-turbo様・Teru-t2様)
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◆特急しなの号データファイル

【登場前】1953年11月11日に準急しなの号として名古屋~長野を結んで1往復運転開始。
【1959年12月13日】急行化。キハ55系気動車を投入。
【1961年10月1日改正】キハ58系気動車を投入。
【1963年10月1日改正】急行信州号を急行しなの号に統合。⇒2往復。
【1966年3月5日改正】1往復増⇒3往復に。
【1967年10月1日改正】1往復増⇒4往復に。キハ91形を投入。
********************************
【登場時:1968年10月1日】 ●運転区間:名古屋~長野  運転本数:1往復  使用車両:キハ181系
【1971年4月26日改正】急行ちくま号(大阪~長野)の昼行列車を吸収統合。⇒3往復に。
【1973年7月10日改正(名古屋~塩尻間電化)】
・  5往復増⇒8往復に。 381系を投入したが2往復はキハ181系を継続。
【 同年10月】自由席を新設。エル特急になる。
【1975年3月10日】オール381系化。
【1978年10月2日改正】1往復増⇒9往復に。
【1982年11月15日改正】急行つがいけ号を特急格上げ。1往復が(名古屋~白馬)増発⇒10往復に。
【1988年3月13日改正】パノラマ型グリーン車登場。6往復増⇒16往復(不定期3往復含む)に。
【1995年】383系電車投入開始。
【1996年12月1日改正】長野発着全列車を383系に統一。名古屋~長野が最短2時間43分となる。
【1997年10月1日改正(長野新幹線開業・しなの鉄道開業)】篠ノ井駅に停車するようになる。
【2007年3月18日改正】喫煙車を指定席車1両に縮小。
【2008年3月15日改正】日本三大車窓「善光寺平の景色」と姨捨駅の通過時刻の車内放送開始。
【2009年6月1日改正】全車禁煙化。
【2010年12月4日改正】大阪発着のしなの号が在来線の最長距離定期昼行特急列車になる。青森発着の特急いなほの系統分離による。
【2012年3月17日】車内販売の営業を名古屋~塩尻に限定。
【2013年3月16日改正】車内販売廃止。
【2014年7月9日災害】大雨により南木曽~十二兼間の橋梁の橋桁が流出し、全列車運休に。
【 同年8月6日復旧】運転再開。
【2016年3月26日改正】全列車、名古屋発着に統一され、大阪発着の特急しなの廃止。

【2022年3月12日】ワイドビューを取りやめ。特急しなの号に。

◆特急しなの号の画像集

383系特急しなのshinano4shinano3

パノラマ型先頭車両はグリーン車のクロ383形で、長野側の先頭車両となっている。383系は基本的に6両で運転しているが、増結用に4両・2両のユニットを持っており、多客期には8両または10両にて運転する。

また増結用を組み合わせた6両編成ということも時折見られ、フレキシブルな対応が行なわれているようだ。貫通型先頭車が多数みられるのはそのためである。

 

パノラマ型の10番代は、リニア鉄道館に保存されていたが後に解体の憂き目にあった。


一番の変わり種はこの「とって付けたような貫通扉」のクロ381形だろう。国鉄末期のやっつけ改造の時期に登場した車両で、増結を念頭に置いた車両として約10年にわたって活躍した。

◆お役立ちサイトご紹介

●【鉄道模型製作用参考写真集】・・・編成単位ではなく、1車両ごとのサイドビューをとらえた写真集。大きな画像データなので細部に至るまで見て確かめることができる、非常におすすめのサイト。 ●381系 しなの

●【mikanmike】・・・増結編成を含め、直線で停車している編成全体をみることができます。 ●JR東海 さわやかウォーキング 特急しなの

●【座席探訪】・・・列車内の様子を解説してくれているわかりやすい写真集。車両のタイプごとに詳細な解説と画像が含まれているサイト。おすすめです。 ●383系しなの

●【たけひろ】・・・大阪しなのの乗車記と、思い出写真を記事にしていらっしゃいます。●さようなら特急しなの大阪発着列車

 

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