寝台特急きりしま号の簡単な解説
◆ 京都~西鹿児島(現・鹿児島中央)を結んで583系電車寝台を使用して活躍した寝台特急きりしま号。1970年10月に月光・金星・明星に次ぐ4番目の九州方面583系寝台特急として登場した。愛称そのものは1950年11月から東京~門司間の急行に付けられたのが始まりで、寝台特急の設定のために「きりしま」の名を譲り受ける形で途切れることなく移行した。(とはいえ、一時期漢字表記の霧島となっていた)
転機となったのは1975年3月。関西~鹿児島本線の夜行特急の愛称を寝台特急明星と寝台特急なはに改められることになり、きりしまは突然の終わりを迎えた。愛称は1990年11月に臨時急行に格下げされてよみがえり、20系の夜行急行霧島(漢字表記)として1994年12月まで活躍したが車両の老朽化とともに運行終了、本州内ではその名を聞くことができなくなった。
一方で、九州・日豊本線の特急の系統分割が実施されることになり、わずか4か月のブランクで特急きりしま(宮崎~西鹿児島)へと受け継がれることになり現在に至っている。
寝台特急きりしま号のデータファイル
【登場時:1970年10月1日】運転区間:京都~西鹿児島 列車番号:9M・10M
・・使用車両:583系12両
【1972年3月15日】列車番号は7M・8Mに。
【1973年10月1日改正】新大阪~西鹿児島に区間短縮。列車番号は7M・6Mに。
【1975年3月10日】廃止。 活躍期間は4年5か月。