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【1987年7月】天文気象部・竹野合宿~現地編~

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寝台特急出雲・DD51(1987) 鉄道旅行記

● 天文気象部・竹野合宿2日目

珍しく早朝6時前に僕一人が目ざめて起きだした。
天文気象部は「天体観測」をするだけが部活の合宿でなく、
天気図を書いて天気予報をするのも大切な予定の一つなのだ。

短波ラジオからの気象通報を聞いて天気図を書くぞ!と、
息巻いてスイッチ入れてみたが雑音だらけ。

残念ながらあきらめて、もう一寝入りすることにした。
そして次に目ざめた時にはなんとみんなが起きていて笑われた。
みんなは朝ごはんの匂いにつられたのか・・・・

そうして朝食を終えて、みんなのメインイベント、海水浴の時間がやってきた。
この日はかなりの陽気で暑かった。
ギラギラ照りつける太陽の下、遠浅の砂浜で思う存分に泳ぎを楽しんだり、
鬼ごっこをしたり。すっかり童心に帰った僕たちだった。

さて、僕たちの民宿の食事は朝・夕2食準備してくれていたが昼食はなし。
それで浜辺に出ていた露店で適当に食べることになった。

ここで僕は、人生の中で歴史的な第一歩を踏み出した。
ふと思えば、昨年の伊勢志摩合宿の時にはUFOやきそばを初めて食べた。
そしてこの年、僕は「シーフード・ヌードル」デビューした。

「何これ、めっちゃええ味のスープやんかぁ」
そう言って、僕はこの時からしばらくシーフードヌードルにはまった。

この日は夕方まですごい快晴の中で泳ぎ、みんな真っ赤っかに灼けた。
帰りの道中の苦痛など予想もせずに・・・・

さて、夕方になり僕の思いは再び昨夜の夢の続きを!と膨らんでいた。
しかし、それを阻む存在が突然現れた。それは・・・・雲。

「さっきまでの快晴はなんやったんや!」

僕たちも悪かった。夕飯を食べてすぐに出掛ければよかったものを、
テレビで中継していたプロ野球オールスターゲームに夢中になった輩が多く、
そんなこんなでモタモタしているうちに空が曇り始めてしまったのだ。

とりあえずちょっと出掛けてはみたものの、
「こりゃあ、あかんで」と、全員一致であきらめの声。

僕一人で夜に線路まで遊びに行くことなど許されず、しぶしぶ民宿に戻った。
あぁ、今日は14系の出雲2号を見ようと思っていたのに・・・・

こうなると、さっきまで見ていたオールスター観戦を再開。
すると、僕の好きな選手が出てきた。中日の宇野さん。
「打った~。これは大きい!・・・・・」・・・「プッツン」。

コイン式のテレビの、100円が切れたのだ。
「だれか100円、100円。」

再びテレビが点いたときには宇野さんは2塁塁上に。
「あぁ~、あの興奮と感動を返せ~」とやり場のない感情が渦巻いていた。

そうしてプロ野球オールスターゲームの観戦を終え、各自好きなことをした。
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