【続報・2016/6/03】特急オホーツク・サロベツ・スーパー宗谷に来春大ナタ! | 列車データ館
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【続報・2016/6/03】特急オホーツク・サロベツ・スーパー宗谷に来春大ナタ!

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またもや「車両の老朽化」と言いますが・・・

2016年4月12日の記事に続き、5月25日にも北海道新聞で宗谷本線・石北本線の特急列車の運転区間の短縮減便などを検討中であることが報じられました。

特急スーパー宗谷 札幌~稚内(2往復、4両編成)

特急サロベツ・旭川駅特急サロベツ 札幌~稚内(1往復、3両編成)

特急オホーツク 札幌~網走(4往復、4両編成)。

これらのうち、スーパー宗谷を除く2つの列車が使用しているキハ183系のうちの3割以上が車齢30年を超えている車両で老朽化が進んでいるので本年度と来年度の2年間で順次、廃車にすることにしたということのようです。(旭山動物園号を除く)

それによって生じる車両の不足分を補えるペースでキハ261系を新製していくだけの費用が出ないということで「現在運転している列車のどれが不要か」というより、「利用率や重要性でランキングを付けると下位に来るのはどれか」という消去法でこれらの列車が選ばれた印象があります。大容量モバイルバッテリー◆ANKER◆サイズ各種

運転区間短縮は理解できなくもない

特急サロベツと特急オホーツクにはキハ183系という以外にも共通点があります。それは札幌~旭川間で特急スーパーカムイ号と運転区間が重複しているということです。この区間は言い換えれば「電化区間を気動車で走っている区間」、「電車で置き換えることができる区間」ということになります。

789系スーパーカムイ・エアポートしたがって、キハ183系気動車の代わりになる若い形式の気動車を調達するのが難しければ「札幌~旭川」間だけ電車に置き換えて、特急サロベツと特急オホーツクには末端区間だけ走ってもらうという方法が採れるということなのでしょう。

確かに、札幌直通と比較すると利便性では劣るようになるわけですが、JR北海道の現状はだんだん認知されてきていますから「廃止でなければ理解は得られる」ように思います。

⇒ 電車は調達できるのか

さて、気動車と同様に電車も老朽化対策を練る必要がないわけではありません。確かに785系特急型電車の廃止計画もあります。とはいえ、2016年3月26日ダイヤ改正での変化に目を向けてみますと、789系&785系の運用は以下のような変化となっています(大まかですが)。

●特急スーパーカムイ号から快速エアポートへの連続運転取りやめ。(札幌~新千歳空港間の快速運用消滅)

特急すずらん号1往復増

新千歳空港への快速運転が12往復あったのがなくなり、その間の距離が往復90キロ強だったことを考えると、車両の運用にずいぶん余裕ができたと言えるでしょう。そして、785系が廃車になる時には入れ替わりでスーパー白鳥用だった789系が運用に就くことになりますから、札幌~旭川間の特急スーパーカムイ(またはオホーツクリレー号?)の増発は決して難しくないと思われます。

⇒ 特急オホーツクの車両運用の変化

現在は、最小限に見積っても1日に4編成が動き、4両編成であることから16両が常時必要な状況です。しかし、区間短縮が上記の仕方で実現するとどうなるでしょうか。現在のオホーツクでも札幌~旭川間だけの利用者がいることを考慮すると少なくとも1両(場合によっては2両)削減できるでしょう。また、折り返し運転が今まで以上に可能になり、多少の時刻変更を加えたうえで3編成でまかなえるようになります。

したがって、9両(2両編成なら6両)で運用可能になる計算となります(予備車は含んでいません)。本来ならそこまでしたかったのでしょうが、4往復中2往復は札幌直通として当面残す方向で計画が進められているところです。

⇒ 特急サロベツ&スーパー宗谷の車両運用の変化

こちらは合計3往復ある列車のうち2往復が旭川発着となるようです。これは何を意味するでしょうか。想像の域を出ませんが、すべてキハ261系にして、1日に動かす編成を2編成に減らすのではないでしょうか。そうなるとすべてスーパー宗谷として統一するか、または旭川発着の短距離の列車の方をスーパーサロベツとするのか、そんな気がしてなりません。

減便を避ける方法はないのだろうか?

北海道新聞の記事によりますと列車そのものの本数を減らす「減便」についても検討されたとのことです。どうやら来春での実現は見送られたようですが、長期的には予断を許さない状況です。特急オホーツクは、閑散期になると旭川以東の区間の利用者が極端に少ないこともあるようです。とはいえ、繁忙期にはかなりの利用率になることもあります。ですから、臨時列車化ということが将来的にありうるかもしれません。

逆に考えると、減便を避けて利便性を確保するために1往復を全車指定の快速列車に格下げし、一般型気動車で運転することや、「日本で唯一の定期急行列車」として設定し、話題作りするのもありかもしれませんね。

もう一つは夜行列車の復活。特急大雪号とでもしましょうか。車両を新たに増やすのではなく、昼行列車の車両でまかなう夜行列車です。もしこの先、昼行の特急オホーツクがすべて旭川発着となったなら、夜行列車だけ札幌直通とすることにより「夜行の方が便利だ」という人も増えるかもしれません。

とにかく、「地方の切り捨て」という批判が高まってきている中で「できることはしようとしている」という印象を与えるような対応を図っていってほしいものです。

特急北斗号のスーパー北斗化完了後は・・・

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今回のオホーツク・サロベツの縮小検討は「車両が足りない」ことが主な要因でした。北海道内で唯一沸いている道南に力がそそがれ、キハ183形1500番代や4550番代が投入され、代わりに送られてきたのが初期車両に駆動系出力増強改造を行ったキハ183形200番代だったということから、「ダイヤ改正までそれでなんとかやりくりしてくれ」というようなメッセージを感じます。

そうであれば、現在特急北斗号に使用されているキハ183系が新造投入のキハ261系に置き換えられて余剰が出たらぜひとも早いうちに対応してもらいたいものですね。

そして、それが実現する頃になって再び「この車両も老朽化してきていまして・・・」とは決して言わないでもらいたいものです。

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