急行五葉号の簡単な解説
◆ 盛岡→花巻→釜石→宮古→
愛称である「五葉」は、釜石市中心部から西南西方向にある五葉山から採られており、この山は標高1341mということで際立って高いわけではないものの、三陸海岸の広範囲な眺望が可能なことで知られている。(東北の山では標高ランキング32位)
準急としての設定当初は盛岡発の時間帯が13時で、逆回りの準急そとやまで三陸沿岸に出かけた人たちが盛岡に戻る足として機能していたようだ。しかし後に時間帯がやや早められ、そとやま号の方は出発時刻が遅くなることにより三陸方面での滞在可能時間が大幅に短くなり、そこにモータリゼーションの発達も重なったことで存在意義がどんどん薄れてしまった。
東北新幹線(大宮~盛岡)本格開業となった1982年11月15日改正のタイミングで廃止。花巻⇒宮古だけが残って急行陸中に編入された。全国で最後の循環急行として残っていた急行五葉・急行そとやまだが、循環急行という形態そのものがもう時代遅れだったのだろう。
急行五葉号の復活!?
国鉄時代は急行列車として運転されていた「急行五葉」が、今回は「快速五葉」として復活。2024年9月28日(土)にキハ110系2両編成、全車自由席で運転予定。釜石駅を境に列車名が「五葉1号」「五葉2号」に分かれる形となり、今では三陸鉄道リアス線となった同路線をも含めて走破する。なお、その翌日には快速そとやま1号・そとやま2号として逆回りで運転される。